コロナ禍で資格試験が延期や中止に?診断士・税理士・社労士・宅建・行政書士の試験日程は?

福岡県のコロナウィルス感染者がまだ2人だった頃、今年の社労士試験はコロナウィルスの影響でもしかしたら少し後ろにずれるかもね!?なんて話を冗談まじりにしていた記憶がありますが、いよいよ本格的に資格試験にも影響が出てきました。
2021年度においては改めて各資格試験の受験案内やHP等をご確認ください。
【簡易まとめ】試験延期や受験自粛、会場の変更等がある試験(8月7日時点)
コロナ対策を取った上で各試験実施に向けて動いており、各試験からコロナ対策に関する注意事項等が適宜発表されています(或いは発表される予定)。
出来る限り、最新情報に更新していきますが、更新が遅れたり間違った情報を載せている可能性もありますので、必ずご自身の目で最新の試験案内をご確認下さい。
(1)司法試験
→ 実施延期が決定(4月8日付)
→ 続報(5月15日付)
延期後の試験実施予定日:8月12日、8月13日、8月15日、8月16日
(但し、新型コロナウイルス感染症の状況により更に延期 する場合等有り)
(2)司法書士試験
→ 実施延期が決定(5月18日付)
→ 実施延期後の試験日程が決定(7月1日付)
・(新たな)筆記試験日 9月27日(日)
・受験申請受付期間 令和2年7月8日(水)~8月4日(火)
・口述試験 追って公表(令和3年1月頃を予定)
→ 「新型コロナウィルス感染症への対応について」発表(7月7日付、8月6日更新)
(概要一部)
・感染が疑われる方、濃厚接触者等の受験の中止(自粛)
・会場での検温実施
・マスクの着用
・試験中のフェイスシールドや手袋の着用、携帯用消毒液・ウェットティッシュもOK
・試験室は窓やドアを適宜開放
・試験監督員は手袋、マスク又はフェイスシールドを着用予定
・密集を避けるため、退出時間を調整
(3)宅地建物取引士試験(6月5日、公告)
→ 予定通りの日程で実施予定(10月18日)
→→ 続報(7月1日付で重要なお知らせ)
試験日を10月と12月に振り分ける可能性あり(試験会場の確保の問題)
→ 受験者数の関係もあり、三密を避けられない部分もある
→ 早期の資格取得を目指さない方は、
今年度の受験申し込みを自粛して欲しいとの異例のお願い有り(4)中小企業診断士試験(6月24日付)(試験終了)
→ 予定通り実施
→ 発熱、咳等がある場合は受験の自粛を
→ 試験当日、自宅等で検温→体調不良の場合は受験の自粛を
→ 試験会場で検温実施
→ マスク着用していない場合は、受験出来ない(マスクの貸与はない)
→ 消毒液は用意するが足りなくなる可能性あり。各自持参のこと
→ 試験中は、適時窓やドアを開ける
→ 会場への移動、試験会場内での移動、トイレ待ち等ではソーシャルディスタンスの確保を
→ その他基本的な感染予防対策、体調管理徹底のこと
→ 7月6日付で、受験をされる方への最新情報及びコロナ感染症への対応が案内されております。受験者の方は必ず一般社団法人中小企業診断協会のHPをご確認下さい。
(5)行政書士試験(7月6日付、公示)
→ 予定通り実施(11月8日)
→ 試験当日自宅での検温→高熱や咳、罹患者、濃厚接触者等は受験自粛を
→ 試験場によっては検温を実施(時間に余裕をもって会場入りする必要あり)
→ マスクの着用(試験監督員も着用、試験の説明を行う監督員はフェイスガード着用)
→ 試験場の入口等にアルコール消毒液を設置
→ 試験室の換気の実施
→ クラスター発生の際の個人情報の公共機関への提供
→ 感染状況によっては試験会場の変更等を行う可能性あり
(6)税理士試験
→ 予定通り実施(8月18日〜8月20日)
→ 8月7日付で、千葉県「幕張メッセ」での受験予定者の一部が試験会場変更。
→ 7月16日付で、「新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止を踏まえた注意事項」が発表。
以下は概要の一部です。
詳細は国税庁・税理士試験(公式サイト)からご確認下さい。
→ 試験当日の朝、検温し健康状態を確認すること。
→ 他者への感染が懸念される場合は受験できない。
(ex.感染症に罹患、治療中、体調不良(37.5度以上、呼吸困難、咳等)、濃厚接触者、渡航歴があるなど)
→ 試験会場におけるサーモグラフィによる計測
→ 試験当日咳を繰り返すなどの症状が見られる方は健康状態を確認の上、受験を拒否、停止する可能性あり
→ マスクの着用(マスクを着用していない場合は入場できない)
→ 入室前のアルコール消毒の徹底
→ 試験会場内でのソーシャルディスタンスの確保
→ 試験室内の定期的な換気
→ 試験官のマスク着用、科目終了後机や椅子、多くの人が触れる場所などを消毒
→ 感染拡大防止対策の徹底に関して、本注意事項に記載した事項を守らない場合や、試験会場内での試験官の指示に従わない場合等には、受験を拒否又は停止することがある
(7)社会保険労務士試験
→ 予定通り実施 2020年8月23日(日)
→ 新型コロナウィルス感染症の影響により、試験地及び試験会場の変更あり
(受験票に掲載されているとのこと、届き次第要確認です!)
4月8日、司法試験の実施時期延期発表!
2020年4月8日、大手ポータブルサイトに司法試験及び司法試験予備試験の実施延期の文字が載っていました。
元々2020年度の司法試験は5月13日、14日、16日、17日と4日間に亘って行われる予定でした。ちなみに、2020年3月27日時点の出願者数は4,226人。試験地別では東京都の2,362人が最多(福岡だと232人)です。
緊急事態宣言対象地域である東京都の受験者が全体の半数以上占めるので実施時期延期もやむ得ない判断ですね。
他の国家資格の状況は?【改訂20年7月27日時点、初版4月9日】
さて、次に気になってくるのが、他の資格試験はどうなんだ?ということです。司法試験と違い、中小企業診断士、税理士、社会保険労務士などの難関国家資格の試験は受験者数の多さ(数万人規模)と試験会場の関係もあり、夏場に纏まって行われるのは有名な話(?)なので、その辺りを順次見ていきたいと思います。
司法書士試験【延期後の新たな試験日とコロナ対応が発表、改訂20年8月7日】
法務省・司法書士試験(公式サイト)には2020年度の受験案内が掲載されておりますが、5月18日付で正式に令和2年度の司法書士試験の実施延期が発表されておりましたが、7月1日付で延期後の試験日程(2020年9月27日)が発表されております。また、7月7日付(8月6日更新)で「新型コロナウィルス感染症への対応」が発表されています。
【NEW】
新型コロナウィルス感染症への対応(一部)
・会場での検温実施
・マスクの着用
・試験中のフェイスシールドや手袋の着用、携帯用消毒液・ウェットティッシュもOK
・試験室は窓やドアを適宜開放
・試験監督員は手袋、マスク又はフェイスシールドを着用予定
・密集を避ける為、退出時間を調整
<延期後の試験日等概要>
筆記試験は2020年9月27日(日)
口述試験 追って公表(2021年1月頃を予定)
受験申込期間は、2020年7月8日(水)~8月4日(火)
詳細は、法務省・司法書士試験(公式サイト)でご確認下さい。
(実施延期発表時のコメント、5月18日付)
法務省HPより/一部抜粋
新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ,令和2年7月5日(日)に予定していた令和2年度司法書士試験の実施時期を延期することといたします。
延期後の具体的な試験日程については,できるだけ速やかに決定し,法務省ホームページで公表する予定です。
その際には,延期後の受験申請受付期間,試験実施会場等も発表する予定ですが,受験生の皆様の負担にならないよう,受付の開始や試験の実施までに余裕をもったスケジュールとする予定です。
【注:現在は延期後の試験日(9月8日)が発表されています】
受験申請期間 | 実施時期未定(5月18日付、実施延期が決定) (注:受験申請は当面控えて頂きたいとのこと) |
試験日程 | 口述試験:令和2年10月13日(火) |
筆記試験を実施する法務局又は地方法務局 | 東京・横浜・さいたま・千葉・静岡・大阪・京都・神戸・名古屋・広島・福岡・那覇・仙台・札幌・高松 |
口述試験を実施する法務局又は地方法務局 | 東京・大阪・名古屋・広島・福岡・仙台・札幌・高松 |
筆記試験の結果発表 | |
最終合格者の発表 |
中小企業診断士試験(一次試験)【予定通り実施。マスク着用していない場合は受験出来ない。改訂20年6月24日付→本試験終了】
例年8月の初旬に試験が行われていましたが、2020年はオリンピック開催の年ということで通常より約3週間早い7月11日、12日に試験が行われることになっています。
6月12日付の案内で「予定通り(7月11日、12日)実施する予定。また、6月15日(月)に受験票を発送する予定でしたが、ただいま新型コロナウイルス関係の対応を行っていることから、6月末頃の発送となる見込みです」とのことで、受験票が結構ぎりぎりに到着しそうですね。
【NEW】
7月6日付で、受験をされる方への最新情報及びコロナ感染症への対応が案内されております。受験者の方は必ず一般社団法人中小企業診断協会のHPをご確認下さい。
6月24日付の案内で、コロナ対策の詳細が明らかになっております。
詳しくは、一般社団法人中小企業診断協会のHPをご覧ください。
・発熱、咳等がある場合の受験の自粛
・科目合格の免除期間の延長
・感染防止・体調管理に努めること
・受験当日
→自宅等で検温の実施→→体調不良の場合は受験自粛のこと
→試験会場での検温の実施
→ソーシャルディスタンスの確保
→マスクの着用(マスクを着用していない場合は、受験出来ない)
→しかも、マスク貸与はなし
→咳等を繰り返す場合は、受験の中止をお願いする
→消毒液を準備しておくが足りなくなる可能性もあるので、各自持参のこと
→試験室は適宜窓やドア等を開ける
→会場への移動時や会場内での移動、トイレ待ち等、ソーシャルディスタンスを確保のこと
その他、詳細については一般社団法人中小企業診断協会のHP)をご確認のこと
試験案内配布・申込受付期間 | 令和2年4月1日(水)~5月8日(金) |
---|---|
試験日 | 令和2年7月11日(土)・12日(日) |
合格発表日 | 令和2年8月25日(火) |
実施地区 | 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇 |
税理士試験【予定通り実施。新型コロナに関する注意事項発表。改訂20年8月7日】
国税庁・税理士試験(公式サイト)に、「新型コロナウィルス感染症の防止防止を踏まえた注意事項」が発表されています。以下、簡単に概要だけ載せておきます。詳細は、国税庁・税理士試験(公式サイト)からご確認下さい。
【NEW】
・千葉県「幕張メッセ」での受験予定者の一部が試験会場変更に(20年8月7日)。
→詳細はこちら
・7月16日付で、「新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止を踏まえた注意事項」が発表。
・試験当日の朝、検温し健康状態を確認すること。
・他者への感染が懸念される場合は受験できない。
(感染症に罹患、治療中、体調不良(37.5度以上、呼吸困難、咳等)、濃厚接触者、渡航歴があるなど)
・試験会場におけるサーモグラフィによる計測
・試験当日咳を繰り返すなどの症状が見られる方は健康状態を確認の上、受験を拒否、停止する可能性あり
・マスクの着用(マスクを着用していない場合は入場できない)
・入室前のアルコール消毒
・試験会場内でのソーシャルディスタンスの確保
・試験室内の定期的な換気
・試験官のマスク着用、科目終了後机や椅子、多くの人が触れる場所などを消毒
・感染拡大防止対策の徹底に関して、本注意事項に記載した事項を守らない場合や、試験会場内での試験官の指示に従わない場合等には、受験を拒否又は停止することがある
項目 | 日程 |
---|---|
試験実施官報公告 | 令和2年4月3日 |
受験申込受付開始 | 令和2年5月7日(木) |
受験申込受付締切 | 令和2年5月19日(火) |
試験実施 | 令和2年8月18日~令和2年8月20日 |
合格発表 | 令和2年12月18日 |
受験地 | 北海道・宮城・埼玉・東京・石川・愛知・ 大阪・広島・香川・福岡・熊本・沖縄 |
【既報】
4月13日の続報。
令和2年度の税理士試験は、現時点では予定通りの日程(8月18日~同月20日)で実施予定とのこと。但し、今後の新型コロナウイルス感染症を巡る状況の変化等に鑑み、実施方針等に変更が生じた場合には、お知らせいたしますとのこと。
【NEW】6月5日付、受験票の郵送時期が遅れている。
6月5日以降の発送が、7月中旬以降に順次発送予定になっているとのこと。
また、7月中旬頃を目途に、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を踏まえた受験に当たっての注意事項」をホームページに掲載する予定とのこと。
社会保険労務士試験【コロナ感染症の影響により試験地及び試験会場が変更、改訂20年7月31日】
【NEW】
・7月31日付、新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた試験会場の使用不可、各試験会場の感染予防を踏まえた収容人数の制限等が生じた為、試験地及び試験会場の変更(受験票に記載されているとのこと)
・7月17日に「新型コロナ感染症の感染予防の対応について」が発表されていますので受験される方はご確認下さい。
(一部概要)
・感染者、濃厚接触者の受験の自粛
・全ての会場で検温実施。
・マスクの着用
・消毒、手洗いのお願い
・試験室の出入り口等の開放
・試験時間外であっても他者との会話を自粛
…等
官報公告 | 令和2年4月10日(金) |
受験申込書の受付期間 | 令和2年4月13日(月)~令和2年5月31日(日) |
試験日 | 令和2年8月23日(日) |
試験時間 出題形式 | 選択式:10:30~11:50(80分) 択一式:13:20~16:50(210分) |
試験地 | 北海道・宮城・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・石川・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・香川・福岡・熊本・沖縄 |
合格発表日 | 令和2年11月6日(金) |
【既報】
本記事投稿時の4月9日の時点ではまだ公示されていませんでしたが、翌日の4月10日に第52回試験の詳細(受験案内)が社会保険労務士試験オフィシャルサイト(公式サイト)に掲載されました。
なお、記事初投稿時は、試験日は8月の最終日曜日という判断から、8月30日(日)で予想をしておりましたが、正式な試験日は8月23日でしたので、その点訂正させて頂きます。
4月27日付で続報が出ており、「受験案内の郵送による請求は5月15日迄に試験センターに到着するようにして下さい」とのこと。
また、受験資格発行機関である大学、企業、市役所等が新型コロナウィルス感染症の影響を受けているため、通常よりも受験資格の発行に時間がかかることが見込まれるとのこと。
【追記】5月1日付で、申込期間内に受験資格の発行が出来ない場合の対処法が
社会保険労務士試験オフィシャルサイト(公式サイト)に掲載されていますので、該当する方はご確認下さい。
8月上旬に受験票を郵送予定とのこと。
宅地建物取引士試験【10月と12月に試験日を振り分ける可能性あり!改訂20年7月1日】
宅建試験(公式サイト)で6月5日に正式案内(公告)がありました。
現状、スケジュール通りに行われる予定ですが、色々と注意書きが出ています。
【重要なお知らせ】試験日を分ける可能性あり(7月1日付)
今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、例年どおり試験会場を借り上げることが困難となっているため、試験地(都道府県)によっては、試験会場が不足することが予想されるとのこと。
このため、受験の申込みに当たっては、以下についてご承知下さいとのこと。
(1)試験会場における受験可能人員を上回った場合には、10月18日(日)ではなく、後日、指定した試験会場で受験していただく場合があります。
(2)その場合の追加の試験日は、12月27日(日)を予定しています。該当する受験者の方には、8月末までに(予定)改めて通知いたします。
このお知らせに関して「Q&A形式」での説明(例えば受験申込者の振り分け方法など)もありますので、必ず宅建試験(公式サイト)をご確認下さい。
試験開催側からの異例の受験申込みの自粛願い(6月5日付)
例えば、早期の宅地建物取引士の資格取得を迫られていない方は、なるべく今年度の受験申込みを自粛して頂きたいというお願いが出ています。
また、試験地における感染の状況により、試験の中止や試験会場の変更等を行う可能性もあるということ。
気になっていた三密についても、試験実施にあたり、「3つの密」を避けるため、受験者間の間隔を確保するなど可能な限り努力はするが、会場における座席の間隔を十分に確保できないことも想定されるので、あらかじめご承知の上、お申込み下さいとのことです。
その他にも
・マスクの着用。
・携帯用手指消毒アルコールや携帯用ウェットティッシュの持参可。
・体調不良の場合は、受験を控えて頂きたい
・換気の為、可能な限り窓やドアを開けるので、室温の高低に対応できるように
と言ったことが書かれています。
詳しくは、宅建試験(公式サイト)をご確認下さい。
試験の開催は可能だけど、コロナの感染拡大状況によっては中止や会場変更の可能性もあり、また受験者同士の間隔を十分に取れない可能性もあったり、換気のため受験会場が暑い?or寒い?可能性もありますね。
そもそも、20万人も受験するような試験ですので、どうしても三密は避けられない部分があります。特に、基礎疾患があったり高齢だったりと、コロナの感染リスクが気になる方は、今年(2020年)の受験は見合わせた方が無難かもしれません。試験サイドからも、早期の取得を考えていなければ、受験を見送って欲しいと異例のお願いが出ている状況ですから…。
試験案内の配布 | 令和2年7月1日(水)から7月31日(金)まで |
インターネット申込み | 令和2年7月1日(水)9時30分から7月15日(水)21時59分まで |
郵送申込み | 令和2年7月1日(水)から7月31日(金)まで令和2年7月1日(水)から7月31日(金)まで |
試験日時 | 令和2年10月18日(日)13時から15時まで(2時間) ※ 試験時間中の途中退出はできません。 途中退出した場合は棄権又は不正受験とみなし、採点しません。 |
合格発表 | 令和2年12月2日(水) |
行政書士試験【試験日程、コロナ対応等が判明。改訂20年7月6日】
7月6日(月)に行政書士試験について公示されています。
受験を考えている方はそちらを必ず行政書士試験研究センター(公式サイト)や受験願書・試験案内をご確認下さい。
令和2年度行政書士試験は予定通り実施されるようですが、コロナ対応に関する案内も出ております、受験を検討される前に必ずご確認下さい。
<コロナ対応(一部抜粋)>
・試験当日自宅での検温
・高熱や咳、罹患者、濃厚接触者等の受験自粛のお願い
・試験場によっては検温実施(会場入りには時間の余裕をもつ)
・マスクの着用(試験監督員も着用、試験の説明を行う監督員はフェイスガード着用)
・試験場の入口等にアルコール消毒液を設置
・試験室の換気の実施
・クラスター発生の際の個人情報の公共機関への提供
・感染状況によっては試験会場の変更等を行う可能性あり
試験の公示 | 令和2年7月6日(月) |
受験資格 | 年齢、学歴、国籍等に関係なく、どなたでも受験できます。 |
受験願書・試験案内の配布 | 令和2年7月27日(月)~8月28日(金) |
受験申込受付期間 | 郵送申込み 令和2年7月27日(月)~8月28日(金)消印有効 インターネット申込み 令和2年7月27日(月)午前9時~8月25日(火)午後5時 |
試験日時 | 令和2年11月8日(日)午後1時~午後4時 |
合格発表 | 令和3年1月27日(水) |
こういう状況下での資格勉強は本当につらいので、無理は禁物
受験生にとって、このような不確かな状況下の中で、資格勉強を続けるモチベーションを維持することが一番大変だと思います。
特に難関資格の場合は、数年単位かつ毎日数時間の勉強を続けながら、試験当日に知識・体力・精神力のピークが来るように調整し、万全の態勢で試験に臨む必要があります。
ですが、平常の環境下でもなかなか出来ないことを今回のような不確かな状況下で実践するのは並大抵のことではないと思います。やはり不安や心配事を抱えて勉強するのは想像以上に精神的に辛いものがあり、勉強に集中するのも難しいからです。
各自様々な環境にあると思いますが、「今年は受験を断念する」「試験は行われない公算が高いつもりで勉強する」といった選択肢や悲観的な考えも十分頭に入れておくべきだと思います。
なぜなら、あまり不安やストレスを抱えながら無理をすると、メンタルダウンを引き起こす可能性もあるからです。資格試験も大事ですが、自分の身体を一番に考えて欲しいと思います。
今年は受験を断念するのもありだと考える理由
上記関連記事の中で、難関資格に受かりたいのであれば、
「睡眠 = 食事 = 勉強 ≧ 仕事 > その他(遊び、飲み会 etc)という優先順位に生活を変える覚悟が必要」といったことを述べています。
コロナ禍の中、またこれからコロナがある程度収束したとしても、私たちはこれまでの生活様式を改める必要があります。
日常生活を送る上では、(周りにも自分にも)気を使いながらコロナ対策を踏まえた生活を余儀なくされます。
そうした新しい生活様式に慣れるだけでも時間とストレスがかかりますから、冒頭に述べた「睡眠 = 食事 = 勉強 ≧ 仕事 > その他(遊び、飲み会 etc)という優先順位の実現」というのは非常に困難になるでしょう。
また、社会人の皆さんであれば、仕事の仕方も変わるでしょうし(オンライン会議や密を防ぐための隔日出勤など)、そもそも接客業や飲食業などのように業態によっては会社の存続もどうなるのか不透明です。コロナにより、仕事が失われれば、三大欲求の2つである生きていくうえでの食事や睡眠にも影響が及んできて、勉強どころではなくなります。
これまで資格学校の自習室やカフェ、ワーキングスペースなどの有料自習室などで勉強していた方もいると思いますが、そうした場所も何らかのコロナ対策をした上で再開することとなります。
自習室であれば、受講生通しの距離を置くことを求められるでしょうし、そうなれば収容人数も減り、あぶれる受講生も出てくるでしょう。(自習室は小学校とあまり変わらない密集状態なので、再開は中々難しいかもしれませんが)
コロナの影響がない方でも、(今のところ)各種試験の実施の有無が不透明ですし、実施されるとしても、従来のやり方(CBT形式でも一か所に集まることには変わりないですし)は見直されることになるでしょう。
まとめ
さて、現時点(2020年4月9日)では、司法試験を除けば、本記事で紹介した資格試験は、今のところ例年の通り試験を実施する予定となっています。
ちなみに、紹介した国家資格の受験者数ベースで見ると、宅建(宅地建物取引士)の22万人を筆頭に、4万人前後の社労士・行政書士、3万人前後の税理士、1.7万人前後の中小企業診断士、1.4万人前後の司法書士という順です。
当然、大都市圏ほど受験者数は多いのが特徴です。そして、4月8日に7都道府県で緊急事態宣言が出されましたが、いわゆる大都市圏がその対象となっています。
資格試験の中でも受験者4千人程度と少ない司法試験でも実施延期となるわけですから(今の感染拡大状況と三密回避を考えれば当たり前の措置ですが)、今後、緊急事態宣言の期間延長や更なるコロナウィルスの感染拡大となれば(想像したくもありませんが)、7月・8月の夏場に行われる他の資格試験も実施延期や中止となる可能性は十分あり得る話だと考えられます。
4月13日からの社労士試験を筆頭に徐々に各試験の受験受付が始まります。
本試験が何事もなく無事に開催されれば良いですが、延期や中止となれば受験料の払い戻しや手続きなどでまた混乱が生じる可能性もあります。
引き続き、コロナウィルスの拡大状況、各試験の公式サイトの情報をチェックしておきましょう。また、試験が開催されるにしても、会場ではコロナ感染予防対策を講じる必要があるので、これまでとは異なる対応での受験を求められる可能性もありますので、各試験の公式サイトの追加情報をチェックしておきましょう。
上記関連記事の中で、「(合否はさておき)本試験当日に受験出来るということ自体が、実は大変ありがたいことだ」という資格試験に纏わる名言(?)の話をさせて頂きました。
「今はいつ、何が起こるか分からない世の中になった」と意識していましたが、まさかこのような事態(コロナウィルス)が起こるとは想像もしていませんでした。
コロナウィルスの予防或いは感染拡大防止のために我々個人レベルで出来ることは、不要不急以外での外出は自粛する、外出の際はソーシャルディスタンス(2m)を確保する、三密を避ける、手洗いうがいの励行、マスクの着用といったこと当たり前のことしかありませんが、何とかこの困難をみんなで乗り越えていきたいところです。
最後に少しでも早いコロナウィルスの終息と受験生の皆さまの健康を心よりお祈りいたします。
追記:まとめ(20年5月19日)
司法試験に続いて、司法書士試験の実施延期が決まりました。
司法試験はひとまず延期後の日程(8月)が発表されましたが、司法書士試験はどうなるのでしょうか?
司法試験と司法書士試験の大きな違いは、受験者数です。
司法試験は4千人弱ですが、司法書士試験は例年1.4万人が受験します。
仮に試験時にソーシャルディスタンス(2m以上空ける)を取るとなると、確保すべき座席数が多くなり、教室や会場も増やさなければなりません。
そうなれば、立ち会う試験官の数や机、扉等の消毒の対応などを考えると受験者数が多い試験ほど現実的ではないように思います。
そもそも受験会場自体が、3密(密閉、密集、密接)なので、コロナ感染予防対策として、何をどこまですれば安全に試験が行えるのか不透明と言わざるをえません。今後の情報に期待ですね。
(受験会場での3密)
土日に行われることが多いとはいえ、集合時間の関係から試験会場への移動(電車やバス)は混みますし、試験会場の入室前には廊下やキャンパス内に受験者が殺到します。
また、試験中のマスクの着用、咳やくしゃみといった症状のある方の対応など懸念事項は沢山あります。