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【宅建・独学1発合格・おすすめ】勉強方法や勉強期間、難易度を紹介!宅地建物取引士試験は市販テキスト・過去問のみで合格可能

 
試験を応援する女性の写真
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経営コンサルタント(中小企業診断士)、人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)。福岡生まれの熊本育ち。性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
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宅地建物取引士(通称:宅建)の試験日程が、官報に載りましたね。

宅建は、年1回実施される国家資格で、毎年の受験者数が20万人を超える資格業界の中でも最もメジャーな資格の一つと言えますが、元号が変わって1発目の試験という区切りの良さから、今年(2019年)は資格を目指す人も多いのではないでしょうか?

そういう時期(タイミング)ということもあって、今回は、宅地建物取引士(宅建)に合格した時の合格体験談を記事にしたいと思います(2019年の試験日程、勉強時間、勉強期間、勉強方法なども合わせて紹介)。

宅建の受験理由と試験結果(点数)

合格祈願のお守りの写真

受験理由

「【資格勉強法】社会保険労務士、中小企業診断士、行政書士に合格した勉強のコツ10選」の記事では、(偉そうに?)「本当に資格を取りたいと思えるだけの目的・理由があるか」と述べていますが、こと宅建に関しては明確な受験理由はありませんでした。正直ノリで受けたとしか言いようがありません。

実際、申込締切日(7月末日)に試験の申し込みをしているほどなので…スミマセン。

ただ、真面目な理由を挙げるならば、「いつか行政書士を受けてみようかな」という考えがあったので、その前段階として宅地建物取引士を勉強してみるのは無駄にならないのでは?と思ったからです。つまり、行政書士試験のための足がかりという位置付けでの受験だったということです。

合格時の試験結果(得点)

当時(2016年度)の試験結果は、次の通りです。

試験日:2016年10月16日(日)
試験場所:某私立大学(まぁ、福岡県といったら…ココでしょう)
結果:合格
得点:37点(50点満点。得点は自己採点による)
合格基準点:35点(上位15%を合格としているようなので、年度によって合格基準点は変動します)
合格率:15.4%(2016年度)

科目別の得点

科目別の得点は、以下のような感じです。(自己採点による)
権利関係(問1~14、民法の規定や判例、借地借家法など):10点/14点
法令上の制限(問15~22、都市計画法や建築基準法、農地法など):5点/8点
税金その他(問23~25、印紙税や不動産取得税など):1点/3点
宅建業法(問26~45):17点/20点
税金その他(問46~50、景表法、統計、土地・建物問題など):4点/5点
合計 37点/50点

資格学校などが発表している講評を見ると、権利関係:8~10点、法令上の制限:5~7点、宅建業法:15~17点、税金その他:5~6点がそれぞれの合格ライン(目安)だと書かれており、全体の難易度としては「やや易しい」といった評価のようです。

私の場合、特に突出して高得点をマークした科目はありませんが、一応「宅建業法」「民法(権利関係)」を合格水準並みに得点し、あとの科目も帳尻合わせというか可もなく不可もなくといった得点の取り方でした。
ただ、受験した年は「やや易しい」と言われる難易度だった為、権利関係13点、法令上の制限8点、宅建業法18点、税金その他6点。上手くいけばトータル45点は狙える問題だったようです。(まぁ、私の勉強量ではとても無理ですけど…一応参考まで)

令和元年度(2019年度)の宅地建物取引士の申し込み期限、受験手数料と試験日程は?

宅建の2019年度の試験申し込み期限と受験手数料は?

郵送(郵便ポスト)の写真

令和元年度(2019年度)の宅地建物取引士試験の申し込み期限は、7月1日(水)〜7月31日(水)迄です(注:申込み方法によって期限が異なります)。

詳しくは、一般財団法人不動産適正取引推進機構のHPや試験案内をご確認下さい。

ちなみに、インターネットでの申込みと郵送申込みとでは、申込みの締切日(期限)が異なりますのでご注意下さい!

インターネットのでの申込み:2019年7月1日(水)9時30分〜7月16日(火)21時59分まで
郵送での申込み:2019年7月1日(水)〜7月31日(水)まで
(注意:簡易書留郵便で送付されたもので、消印が上記期間中のもののみ受付けます。 それ以外のものは受付けません。)

受験手数料は、7,000円です。
いったん振り込まれた受験手数料は、申込みが受付されなかった場合を除き、返還されません。申し込んだものの、当日受験しない場合は返金されませんからね!、ご注意を。

2019年度の宅建の試験日は?

試験日:2019年10月20日(日)
試験時間:13時から15時まで(2時間)
(但し、12時30分から受験に際しての注意事項説明しますのでそれまでに自席に着席する必要あり。)
合格発表:2019年12月4日(水)

宅建の試験は、途中退出不可(←これ大事!!、特にトイレが近い方)

ここで1点注意して欲しいことは試験時間中の途中退出が出来ないことです。
途中退出した場合は棄権又は不正受験とみなし、採点されません。(←何度も言いますがこれ大事!!)

私もいくつも資格試験を受けてきたので、2時間という長丁場の試験だとてっきり途中退出出来ると思っていたのですが、宅建は途中退出は不可でビックリしました(きちんと受験案内を読んでなかったので、当日知りました)

試験中にトイレに行けたかどうかは覚えていないので、主催者側(運営側)に事前に確認しておくことをお勧めします。
個人的には、開始直前にトイレに行っていて、朝から水やコーヒーなどをガブ飲みしていなければ、2時間+α(開始前の説明、試験終了後の答案用紙の回収など)なんとか耐えれると思います(笑、トイレが近い私でもなんとか我慢出来ましたので)。

独学で無事1発合格!使用したテキスト、問題集は?

教科書の写真

使用教材(末尾に書籍案内)は、私がTACに馴染みがあるという理由で、「TAC宅建士講座」出版のものを使用。
具体的には、次の2冊。

①わかって合格る、宅建士基本テキスト 2016年度(出版:TAC宅建士講座)
注:最新版は2021年度

2021年度版 わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト [ TAC宅建士講座 ]

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②わかって合格る、宅建士過去問12年PLUS 2016年度(同上)
注:最新版は2021年度

2021年度版 わかって合格(うか)る宅建士 過去問12年PLUS(プラス) [ TAC宅建士講座 ]

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あと、色々理由があって途中で別の出版会社の参考書③2016年度出る順宅建士 重要ポイント555(出版:東京リーガルマインド)も購入しました(別途理由記述)。
注:最新版は2021年度

2021年版 出る順宅建士 逆解き式! 最重要ポイント555 (出る順宅建士シリーズ) [ 東京リーガルマインドLEC総合研究所 宅建士試験部 ]

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感想(0件)

紹介した三冊いずれも市販のテキストとなります。
(以下、便宜上①を基本テキスト、②を過去問集、③を重要555という)

肝心の勉強時間と勉強期間は?

勉強している写真

受験の理由が理由なので、正直モチベーションはかなり低かったと言わざるを得ません。が、受験するからには受かりたいという想いがありますので、一応頑張ってみた結果がこれです。

勉強のスタイル:独学(市販の教材)+資格学校の公開模試(1回)
勉強時間:約100時間
勉強期間:1ヶ月と3週間

総勉強時間が約100時間で、勉強期間が1ヶ月と3週間。
平均すると1日2時間の勉強時間となります。
これだけ見ると日頃から勉強することに慣れた社会人の方であれば、1日2時間は可能な勉強時間だと思います。

ただ、私の場合は、受験の前提条件として、ビジネス実務法務検定2・3級(民法分野、独学)の資格を保持していました。従って、「民法」「借地借家法」などの分野は他の受験生より少し有利だったと思います。

総勉強時間100時間の内訳は?

総勉強時間100時間の内訳は、基本テキスト(通読)30時間、過去問集(回答・解説)60時間、重要555に10時間といった配分です。
表現を変えると、テキスト(教科書)通読に30、問題演習に60、総まとめに10という割合になり、問題演習に全体の60%を費やしていることになります。

(注意:使用したテキスト紹介の部分でも触れていますが、①わかって合格る、宅建士基本テキスト 2016年度(出版:TAC宅建士講座)を「基本テキスト」、 ②わかって合格る、宅建士過去問12年PLUS 2016年度(同上)を「過去問集」、③2016年度出る順宅建士 重要ポイント555(出版:東京リーガルマインド)を「重要555」と呼んでいます。)

問題演習について、詳しく説明すると、過去問集に12年分の過去問が掲載されていました。だいたい過去問1年分(回答・解説)に要する時間が5時間ぐらいでした。更にこの5時間の内訳を言うと、過去問の回答に90分(本番の試験時間は120分)、解説(テキスト確認も含む)に3時間〜3時間半という感じになります。

勉強方法

使い込まれたテキストの写真

独学でしたので、まずは基本テキストの通読から開始しました。
ある単元(分野)読み終えたら、その単元の確認問題を解いてみる(過去問ではありません。一問一答みたいなもの)といった流れです。

注意点としては、1度通読した程度ではどうせ忘れてしまうので、「書いてあること覚えなきゃ」という意識ではなく、確認問題で問われている論点は、「きっと試験でも問われそうな箇所なんだろう」、「ここは覚えないといけない箇所なんだろう」と、試験で問われそうな所に当たりをつけながら読み進めていました。

この通読の時点では、完璧に覚え込まなきゃといったことは考えず、どうせ忘れるから、なんとなくこういうものなんだなぁという程度で捉えています。

通読(+確認問題の回答、解説)後は、実際に過去問(12年分)を解き始めました。ここからは、本腰入れて基本論点・重要論点を定着(暗記)させていきますが、正直、思った以上に大変でした。前の見出しの【勉強時間と勉強期間】でも触れているように、過去問の回答、解説に想像以上に時間がかかることが分かったからです。1年分解くだけでも一苦労(約5時間)でしたし。時間がかかって中々進めずにストレスが溜まりました。

しかも、1番きつかったのは、合格点を取れないことでした。最終的に、12年分解いて合格点を越えたのは2〜3回で、その他は、20点台後半から30点台前半と合格点に届きそうで届かない。そんな状態が続いたので我慢の連続でしたね。

勉強方法の流れとしては、
過去問を解く(勿論、時間内で)→採点→正解した問題、間違えた問題含めて、解説を確認、その都度、基本テキストに戻って確認(問題で問われている箇所を見直し、記憶し直す)といった具合です。
ここで大切なことは、選択肢全てを確認するようにして下さい。どこがどうなっていれば正解だったのか、どういう記述になっているから間違いなのか、そういった所まで確認することで、類似問題にも対応できるようになります。

過去問の解説、基本テキストに戻っての確認、これを繰り返すと、必然的に頻出論点が見えてきます(最近のテキストは何年度出題とか頻出度(A~C)が表記されているから分かりやすいと思います)。
そこで頻出論点は特に念入りに復習(見直す)ということを心がけました。

また、過去問を解く際は、回答時間にも気をつけて下さい。最初の内は、しょうがないかもしれませんが、出来れば2時間丸々回答に時間をかけるのではなく、90〜100分程度で解けるようにした方が良いです。

本番では緊張もありますし、マークシートの塗り潰し、見直しもありますので、そういった部分を考慮した時間配分を練習中から身につけておくべきだからです。

過去問は何回転回すべきか(何回解けば良いか)?

実はこれに対する明確な答えはありません。
一回転(過去問を一回解く)でも合格する人は合格しますし、5回転しても合格出来ない場合もあります。

私の場合は、以下の通りです。
時間の関係もあって、ほぼ一回転分しか出来ていません。とは言っても、過去問12年分と言うとそれなりのボリュームになります。
・基本テキストの通読:1回。
但し、過去問の解説確認時に、その都度、出題箇所の論点を確認。
・過去問集:1回ずつ(12年分)
・重要555:2回
・試験前日から試験直前の朝は、「統計問題」、「重要555」を確認。
ちなみに、統計問題は、市販のテキストの購入特典(但し、ハガキで申込む必要あり)と公開模試の受講特典を利用しました。

試験対策で意識したこと

まずは、全体的な点としては、過去問集(と出題の度にテキストで確認)で出題傾向を確認しつつ、頻出論点は確実に解けるようにしておきます。
(出題頻度をABCランクと区分した場合、ABは確実に取れるようにします。)
間違えた箇所や記憶が曖昧な箇所は、テキストに戻ってその都度復習していきます。
一方で、細かな論点(Cランク)は深追いしません。
但し、本番で全く知らないという状況は精神的にキツイので、軽く押さえておく程度(見たことある論点だけど、正確には覚えていない、そんなレベルです)。
あとは、知らない問題が出題されても、動揺しない精神力を身に付けておくことも大事でしょう(実際に本試験では知らない問題も出題されました)。

宅建合格のセオリー(力を注ぐべき分野)

勉強する女性の写真

これは宅建資格に限った話ではありませんが、資格試験を受験する際には外せないポイントというものがあります。それは配点に注目するということです。

宅建の場合、配点が多い宅建業法に力を注ぐべきでしょう。
この分野である程度安定して点数が取れないと合格は見えてきません。

何故なら、その次に出題が多い民法などは単純な暗記では解けない問題も多く理解力が試されますので、よほど得意な方でない限り安定して高得点を叩き出すのは難しいと思います。

やはり合格のための作戦としては、出題数20の宅建業法、次いで14の民法等で、ある程度点数を稼ぐことが重要になります。

ちなみに、私は、法令上の制限(都市計画法、建築基準法、土地区画整理法など)、統計問題などが苦手でした(だからこそ、試験前日と当日に統計問題の数字を一夜漬けのように頭に叩き込みました)。

公開模試は受けた方が良い?受ける必要はない?

私は、どの資格試験でも公開模試のように本番と同じ雰囲気が味わえる環境があるのであれば、一度は体験しておくべきだと思います。

難関国家資格のような3時間レベルの試験時間とまではいきませんが、宅建も2時間と比較的長時間の試験となります。試験時間や雰囲気に慣れていないと本番で思わぬ疲労や緊張に襲われる可能性があります。

一度、試験と同じような体験をしておくだけでも、本番での受け取り方は変わってきますので、資格学校(TAC、LEC、大原など)が開催する公開模試を受けておくことをオススメします。

公開模試時点での自分の水準(合格ラインにいるのかいないのか)も分かりますし、統計問題などの受講特典なども資格学校によっては付いてくると思いますし。

公開模試での点数(直前期:約1ヶ月前の時点)

私も、資格学校(TAC)の公開模試を1回受験しました。模試を受験した時点では、基本テキストの通読と過去問4年分を解いた状態で挑みましたので、 結果は散々なものでした。

ちなみに公開模試の点数は23点(50点満点、C判定)。
順位も8,133人中5,999位と下から数えた方が早いぐらい。模試受験生の平均点が28点なので、いかに悪いかが伝わると思います(笑)
ちなみに「C判定」のコメントは、「時間対効果を常に念頭に置き、弱点補強を心がけて下さい」とのこと。つまり、残された時間もわずかだから、効率的に勉強しなさいってことですね。

宅建公開模試の得点(合計)
2016年度 宅建公開模試得点(総合成績)
宅建公開模試の得点(科目別)
2016年度 宅建公開模試(科目別成績)
宅建公開模試の得点(判定基準)
宅建公開模試(判定基準)

勿論、得点が良いにこしたことはないですが、公開模試で大事なことは、現時点での自分のレベルを知ることです。
模試の結果に一喜一憂する必要はありません(そもそも、模試は難しめに作られていることが多いです)。一番の悪手は、合格基準点に満たないといって、合格を諦めてしまうことです。
それに、「やばい。このままじゃ不合格だ」と思えば、焦ってより一層勉強に集中するのが人間の性ではないでしょうか?ちなみに私の場合は、自分の得点を分析すると、難易度が低い問題(受験生の正答率が高い問題(40~60%))を落としていることが分かりました(当たり前ですけど…)。なので、「他の受験生は得点出来ているけど、自分は得点できていない問題や論点」に力を入れて復習をしました。

上記写真の通り本試験約1ヶ月前の時点では23点しか取れませんでしたが、試験まで諦めずに勉強したことで本番では37点(14点の伸び)を取って合格しています。
(下記、関連記事の『1.9最後の最後まで諦めない(直前期で成績がグッと伸びる)』参照。)

勿論、模試を受けるときは真剣に挑んで欲しいですが、模試の結果に関してはあまり気にせず、試験の雰囲気に慣れた、時間配分を確かめられたといったことが出来れば十分です。

本試験について

試験時間は2時間ですが、何度もいうように途中退席が認められていませんでした。過去問をこなす中で、回答するのに凡そ90分かかるということは掴めていたので、本番もほぼ時間通りに解くことが出来ました。
なので、一通り解き終わり、分からなかった問題、迷った問題の再検討、見直し、マークミスの確認を含めても、十分試験時間内に解くことが出来ました。
やはり、過去問を解く際に日頃から回答時間(何分かかるか)を意識しておくことは大切だと思いました。

おまけ1:慣れていない試験会場の場合、校内での移動時間がかかることや迷うことも想定しておこう!

あと、本試験前のこととして、慣れていない試験会場だと試験を受ける教室に行くまでに結構時間がかかったり、道に迷ったりする可能性があるということも気をつけておきたいところです。

特に、マンモス大学校だと校内を移動するだけも時間がかかりますので、試験時間に十分間に合うように余裕を持って会場に着くようにしておきたい所です。

宅建の試験は、福岡だと某有名私大なのですが、初めて受験する会場(大学)だった上、敷地も広かったので思った以上に移動に時間かかりました。
ちなみに、行政書士試験の会場は、福岡工業大学なのですが、ここも敷地が広くて移動がなかなか大変でした。

おまけ2:試験会場の雰囲気、注意すべき点は?

試験会場というか、試験自体男性の受験者の数が多いのですが、私の座席の周りは女性が多かったですね。

試験会場で注意すべき点は、①途中退席できない点(主にトイレの問題)②冷暖房のかかり具合、それと③午後からの試験という3点だと思います。

①については前で説明済みなので、②の冷暖房のかかり具合についてですが、試験日が10月なので日によっては肌寒い日もあるでしょうし、残暑が残る日もあるでしょう。いずれにしろ、調節のきく服装で臨むことが大切です。試験会場によっては冷暖房完備じゃない場合もあるかもしれません(今はそういったケースは少ないと思いますが…)。

③の午後からの試験についてですが、午後(13時)からの試験なので、昼食の取り方には要注意です。試験に集中していれば眠くなんてならないとは言いますが、食後に眠たくなるのは人間の性です。出来ればカロリーメイトやウィダーインゼリーなど軽めの食事を摂ることをオススメします。たった2時間の試験なので、試験が終わってから思う存分食べて下さい(笑)。

難易度について(所見含む)

人と質問マークの写真

宅地建物取引士(宅建)の試験は、法律系の登竜門と言われますが油断禁物です。

正直、勉強する前は宅建を舐めていました。
実際、過去問12年分を1回ずつ解いて、合格基準点を超えたのは2〜3回。比較的短期間・短時間の試験勉強だったとは言え、かなり苦戦したと思います(他の資格試験と比べても)。

苦戦した原因として、基本テキストとの相性が悪かったことがあげられますが、それを差し引いても、覚えることが多かったり、細かな論点を問われたりと、合格するためにはそれ相応の準備をしておく必要があると思いました。

「法律系の登竜門」=「簡単な資格」と考えて受験すると足をすくわれる恐れがあります。

その証拠に、宅建の場合は、本気で勉強して挑んでいる方が少ないというのが印象です。
「とりあえずテキストは買ったけどほとんど勉強していない」、「勉強していないけど、受験料も勿体無いので記念に受験しよう」といった方が試験会場でも見受けられました(試験開始前のおしゃべりやテキスト・問題集の使い込みの様子(汚れやマークの度合い)でなんとなく分かりますので)。
20万人も受験生がいると言うことも理由の一つかもしれませんが、登竜門と言われる割に実は思った以上に難しいということも多分に影響していると思います。

ある種、覚悟を持って受験を決断し、油断せず、しっかりと時間と期間をかけ、試験に挑むのがベストだと思います。
何度も繰り返しになりますが、舐めてかかると痛い目(合格出来ない)に合う試験です。

私の場合は、結果的に1発合格できましたが、試験の難易度が例年に比べ易しかったこと、基本問題を取りこぼさなかったことが勝因だったと推察しています。
あと、テキスト購入特典や公開模試の特典で頂いた統計問題用のレジュメの内容が、本試験にバッチリハマったことも一因だと思います。

独学で合格可能か否か

宅地建物取引士(宅建士)は、独学でも合格可能と言われる資格の一つです。その証拠(?)に、ネット等には「200時間〜300時間の勉強で合格した」「難易度(偏差値)は55〜57」といった話が載っています。

私自身、市販のテキストを用いて独学で合格出来たので、十分独学でも合格可能な資格だと思います。私は時間の都合上(主にやる気の問題)過去問12年分を一回転分しかやりませんでしたが、できれば2回転ぐらい回して、より細かい知識を覚えたり、正確に記憶したりといったことをやるとさらに確実だと思います(40点台以上という高得点を取られる方はおそらくこのタイプ)。何度もいうように、油断したら痛い目に合う試験が「宅建」ですから、しっかり準備した方が自分自身のためにもなります。
あと、独学でやるのであれば、法改正や統計問題などは資格学校出版のテキストの読者特典(登録などが必要)や模試受講特典を上手く利用した方が良いと思います。

私の経験(反省)から1つ言わせてもらうと、独学で合格を目指す場合、自分に合ったテキスト選びが大事です。
つまり、法律系の資格を勉強するのが初めての方は、初心者向けの分かりやすいテキストの方が良いと思いますが、私のように過去に法律を勉強したことがある方や法律用語にそれほど抵抗のない方は、ある程度、説明が堅い?、きっちりした?テキストの方が向いていると思います。今回使用した基本テキストは、初心者向け、かつ文章が冗長的で私には少々頭に入りづらかったです。結局、頭の整理が上手く出来ず、別のテキスト(重要555)を購入することになりましたから。

なので、実際に、書店などでテキストの中身を覗いてから購入することをオススメします。テキストの選び方としては、勉強方法として問題演習(特に過去問)を中心に解くことになるので、問題の答えとその理由(解説)が丁寧に書いてあるものを選ぶのが良いと思います。

まとめ

以上、宅地建物取引士(通称:宅建)の試験についてまとめると、

・2019年の試験日は10月20日(日)(申し込みは7月一杯)
・独学でも合格可能(自分に合ったテキスト選びが大切)
・宅建業法、民法攻略が試験合格の鍵
・公開模試は本番の雰囲気に慣れるためにも受験した方が良い
・日頃からコツコツ勉強しておけば、直前期でグッと成績が伸びる!ので、最後まで諦めないことが大切

不合格通知はありません

最後に。
合格証が届いてから知りましたが、宅地建物取引士の試験は得点が公表されず、合格者には、合格証書と登録関係の書類が送付されます。
(なので、合格証を受け取ってから自己採点しました)
しかし、不合格者には不合格通知すら送付されないようです。毎年20万人を超える受験者数ですから、不合格者全員に通知を出すとそれなりの費用がかかると思うので、経費削減も兼ねてるのかもしれませんね。以上、宅建裏話(?)でした。

合格後に行政書士を目指すのもあり

ちなみに、宅建は行政書士と共通する科目(民法)もあるので宅地建物取引士→行政書士の流れもあります(私もそうでした)。ただ、必ずしも宅建を勉強(合格)してからでないと、行政書士を始めてはならないと言うことはありませんので、ご参考まで。


【参考:使用テキスト紹介】

リンク先は全て楽天です。ご購入の際は、対応年度を確認の上、必ず最新年度版を購入するように注意して下さい。)

↓①基本テキストに関する独自コメント:易しく、噛み砕いた文章で書いてあるので比較的初心者向き)

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↓②過去問12年PLUSに関する独自コメント:基本テキストと過去問は同じ出版社のシリーズで揃えた方が無難。

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↓③重要ポイント555に関する独自コメント:隙間時間での確認にぴったりの教材

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