就業規則の作成は、HOP CONSULTINGにお任せ!相談・依頼は「お問合せ(メール)」より

心に働きかけ、行動に変化を。

5月10日はミスチルの誕生日(30周年)名言歌詞紹介ページはこちら!

独学合格体験記・資格勉強法!給与計算実務能力検定2級-テキスト、勉強時間、難易度、感想

 
給与計算実務能力検定2級テキストの写真
この記事を書いている人 - WRITER -
経営コンサルタント(中小企業診断士)、人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)。福岡生まれの熊本育ち。性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
詳しいプロフィールはこちら

久しぶりに資格試験(給与計算実務能力検定2級)を受験したので、その受験体験記(勉強法や勉強時間、感想など)を紹介しておきます。
【注意:初投稿時点では合否は不明でしたが、5月1日に合否発表があり無事合格しました】

試験概要

【給与計算実務能力検定試験(主に2級)について】
試験日:年2回 11月/3月(1級は11月のみ)
受験料:2級 8,000円、1級 10,000円
受験資格:特になし(どなたでも可、いきなり1級でもOK)
試験形態(2級):問題数 40問 / 試験時間 120分
         出題形式 知識問題 35問(四肢択一、マークシート)
              計算問題 5問(四肢択一、マークシート)
         配点 知識問題1問 2点(計70点)
            計算問題1問 6点(計30点)
合格基準:出題問題のうち、7割以上の得点獲得を合格基準点
※試験時には「資料集」を配布

テキストは「公式テキスト」のみ

「社労士」や「宅建」のように「どの出版会社のどのテキストが分かりやすいのか?」などと悩む必要はありません。この資格試験で利用出来るのは「公式テキストのみ」です。

下記は2021年度版のものです。法改正があるので最新版で勉強されることをお勧めします。
なお、最新版(2022年度版)は、おそらく2022年5月下旬頃の発売見込みです。
多少二度手間になるかもしれませんが、最新版の発売前に過年度のもの(中古本など)で勉強しておくのは有りだと思います。

2021年度版 給与計算実務能力検定®2級公式テキスト [ 一般社団法人実務能力開発支援協会 ]

価格:2,200円
(2022/3/22 16:11時点)
感想(1件)

試験の特徴(難点)について

問題集(過去問)が存在しない(問題用紙を持ち帰ることが出来ない)

この資格試験の最大の特徴(というか難点)は「問題集(過去問)が存在しない」ことだと思います。
(試験が終わっても問題用紙を持ち帰ることは出来ません。万が一持ち帰った場合は「採点無効」となります)
公式テキストこそありますが、問題集(過去問)がありません。

通常の資格試験であれば、

(1)問題集(過去問)を解く
(2)出題の傾向(頻度)が分かる
(3)出題傾向に合わせて覚え込む
(4)逆に出題傾向が低そうな所はあまり時間を掛けない、或いはざっくりとした暗記に留める
(5)問題集を一通り解くことで出題40問にかかる解答時間などを把握できる

といったことを通して、試験で得点が取れるように仕上げていくのですが、問題集(過去問)が存在しないということは、どこが重要なのか(よく出題されるのか)、どの程度覚えておく必要があるのか(数字関係)といったことが分からないまま取り組むこととなりますので、ちょっと受験生泣かせの試験です。

そういえば「ビジネスマネジャー検定試験」も「問題集(過去問)なし」で苦労したことを思い出しました。
(受験当時、新設したばかりの検定試験で実施回数が少なかったため、問題集がないという状況。今は「問題集」が販売されています)

電卓必須の計算問題がある(5問、配点30点)

電卓持ち込み型の試験といえば、簿記が思い浮かびますが、給与計算実務検定試験も電卓の持ち込みが必須です。(たまに電卓忘れて受験って人もいるらしいです。まぁ、頑張れば暗算、筆算でもいけるかもしれないけどやっぱり面倒だし時間がかかり過ぎる)

簿記2級以上の場合、電卓の使い方(便利な使用法)をマスターしていた方が時間の節約、計算ミスが減るのでお得なのですが、給与計算実務能力検定では電卓テクニックはそこまで必要ありません。
一つひとつ計算していくアナログ(?)なやり方でも十分解答出来ます。

そういえば、中小企業診断士の試験にも「財務・会計」という科目がありますが、簿記2級並の知識が問われるのにこちらは電卓の持ち込みは不可なんですよね〜。

勉強法について

先に述べたように「問題集がないので困ったなぁ」というニーズを満たすために、一般財団法人実務能力開発支援協会がライブ講座やDVD講座、WEB講座といった方法で「公式試験対策講座」を開講しています。
(参考(2級の場合):対策講座 25,000円、模擬試験講座 15,000円)

いやはや、受験生のニーズを上手く汲み取ってますね。
本音:受験生の弱みをついた美味いビジネスモデルですね、笑)

会社が資格取得を応援していれば、こうした有料の対策講座にもお金を出してくれるかも知れませんが、そこまで福利厚生が行き届いている会社は少ないでしょう。
そもそも資格試験の受験自体が自己研鑽の範疇(自己責任)ですから中々難しいと思います。

ですから、私のように公式テキストだけを利用しての独学で受験する方が多いのではないかと思います。そこで私がやった勉強法を紹介しておきます。

勉強法としては、

(1)公式テキストの精読(一通り読む) 2回
(2)公式テキスト第9章の給与計算の演習問題(15問) 5回
(3)一般財団法人実務能力開発支援協会のHP掲載 難易度・出題例試験問題例を解く
(4)給与計算実務能力検定 サンプル問題を解く
(5)まとめノートの作成 B5用紙3枚分

【補足説明】
(1)(2)について
1回目は忘れる、(計算問題)間違える前提でサラッと流すくらいで良いと思います。
計算問題は間違えたところを復習して少しでも解法(計算プロセス)を覚える方が大切です。

(2)について
比較的難度の高い演習問題(問12〜問15)は大体4回目くらいからほぼ全問正解(解答手順を覚えた)の状態になりました。実務経験がある人は多分給与計算の演習問題自体が簡単なはずです。

(3)(4)について
「問題演習が少ない」ということがネックでしたので、公式テキスト以外でネット上に掲載されている問題にも手を付けて、少しでも数をこなすようにしました。といってもテキスト以外で新たに解けたのは20問程度です。

(5)について
テキストを開く代わりに見る簡単なメモ代わりです。大事なポイントや忘れがちな論点、計算プロセス(賞与の所得税控除などの各種計算式)などを抜き出したもの。

勉強時間と勉強期間について

毎度お馴染み、アプリ:学習総合サイト「Studyplus」で記録して結果は以下の通りです。

勉強時間:21時間7分
勉強期間:正味11日間(1日数十分の日もあれば、3時間程勉強した日もあります)

ネット情報(リンク先の「想定学習時間」参照)によれば2級は40〜50時間程度(期間にして1ヶ月〜1ヶ月半程度)、1級は50〜60時間程度(期間にして1ヶ月半〜2ヶ月程度)と書かれていたので、それと比較すれば少ない部類に入るのだと思います。
ただ、これには当然理由があって「社労士」の資格を持っているということが大きいです。
なぜなら社労士の試験範囲と重複する部分が多いからです。そのため一から覚える必要はなく、再確認や忘れていたところを再暗記すれば良いだけだったからです。

給与計算をしたことがない、或いは社労士のような関連資格を勉強したことがないと言った方は想定される勉強時間(40〜50時間)くらいは必要になるかもしれません。

おまけ:端数処理は問題用紙記載の注意事項欄でほぼ解決

実際に公式テキストや給与計算の演習問題に手を付けてみると分かりますが、所得税、保険料、割増賃金の基礎、残業時間の合計など給与計算の過程で諸々の「端数処理」を行う必要があります。

例えば、「保険料なら50銭以下切り捨て、50銭超1円未満切り上げ」といった具合です。

受験生の中には「うわぁ、そんな細かいところまで覚えないといけないのかぁ」とげんなりしてしまうかも知れませんが大丈夫です。

なぜなら、本番では問題用紙の表(一番上に)に記載されている「注意事項欄」にこうした端数処理の条件が書かれているので、それを利用することで大部分をカバー出来るからです。
(試験監督官が「試験開始までの間、問題用紙に書かれた注意事項を読んでおくように」と言われる、あれのことです)

ただ、一部掲載されていない端数処理(平均報酬月額の計算過程での端数処理など)もあるので、その辺りは事前にチェックして暗記しておくなど工夫は必要です。

このこと(問題用紙記載の注意事項欄(計算条件))に気づかずに、端数処理を頑張って暗記してしまう方もいるかもしれないので、一応触れておきます。

受験当日について

試験会場は福岡県教育会館(福岡県の場合)

これまで数多くの資格試験を受けてきましたが、今回の試験会場である「福岡県教育会館」は初めてでした。

福岡県教育会館の外観写真
福岡教育会館の外観写真

地理的には地下鉄箱崎線の箱崎宮前駅で降りれば、徒歩1〜2分なのでアクセスはしやすいと思います。
また、近くにバス停(自転車置き場もあり)もあるのでバスや自転車なんかでもアクセス可能だと思います。

地下鉄「箱崎宮前駅」の外観写真
地下鉄「箱崎宮前駅」の外観写真
西鉄バス「箱崎バス停」の周辺写真
西鉄バス「箱崎バス停」の周辺写真

試験前に筥崎宮で「合格祈願」するのもあり!?

筥崎宮といえば、プロ野球球団・福岡ソフトバンクホークスが毎年必勝祈願に訪れていることで知られていますが、試験前に「合格祈願」として訪れてみるのもありでしょう。
また、身体・家内安全などの厄除開運なども行っているので、試験後に観光がてら散策してみるのも良いか漏れませんね。

筥崎宮の案内図

会場内や座席等について

試験会場案内(1階に掲示)の写真

まず、新型コロナウィルスの感染対策についてですが、その辺は流石にバッチリでした。
玄関入り口(1F)に消毒液とモニター付き検温カメラ(熱がある方は自動で映像が保存されるみたいです)が設置されていました。
加えて、3Fの受験会場に入口で、試験監督者付きでの検温と消毒の実施がありました。
会場内も換気のためにドアや窓が開放されており、席も1テーブル1人、前後の人とは対角になるように配置されていました。受験者数に対して教室のキャパもだいぶ余裕があったのでとても広々とした感じでした。

ただ試験時間が14:00〜16:00の間なので、受験日の気候(11月と3月に試験あり)によっては「寒さ対策」を忘れずに!
(本記事は試験日(2022年3月20日)の3日後(3月23日)に投稿していますが、3月22日の東京の気温(14時から16時の予報)は3度(雪のち曇り)となっています。もし寒の戻りのような日に受験が行われた場合、会場の暖房が入るとしても窓を開けたままだと、寒いと感じる人も出てくると思いますので、しっかりと対策をして臨みましょう)

受験者数や時計について

福岡の受験者数は座席表を見る限り60名でした。しかも、人数に対して会場のキャパも十分広かったので「三密」を感じることはありませんでした。コロナ禍でも安心して受験出来る環境(会場)だったと思います。

また、福岡県教育会館の場合は、左側の壁中央に「時計」が掛けられていたので、座席によっては試験中でも時間の確認が出来たのではないかと思います。とはいえ、「【資格勉強法】試験前日や当日の過ごし方、試験テクニックなど実践してきたコツ8選を紹介」の中で述べたように、時計を紙で覆って見えないように対処される場合もあるので、あまり当てにせず各自時計は持参していきましょう。

解答時間について

「試験の特徴(難点)について」の中でも述べましたが、この試験は問題用紙を持ち帰られないので、過去問が存在しません。
なので、有料の対策講座を受講しない限り、「40問の出題に対して何分で解答できるか」という訓練が事前に出来ません。特に試験慣れしていない方の中には「もしかしたら当日解答時間が足りない」といった事態になる可能性もあります。

とは言え、①40問の出題に対して試験時間が2時間あること、②四肢択一式のマークシートであること(いざとなったら勘でも解答できる)などを加味すれば「正解が分からない」ということはあっても、「制限時間内に問題が解き終わらない」ということはまずないと思います。
あるとすれば、計算問題に手こずって(何度も計算をやり直して時間を浪費してしまう)、最後まで到達出来ないということはあるかもしれません。そういう意味では解けなければある程度のところで見切りをつけて次の問題に取り組むという決断(テクニック?)も必要です。

ちなみに私の場合ですが、
問1→問40と順番に解いていって、丁度1時間(60分)で問題を一通り解き終わりました。
(問36から問40までは計算問題ですが、途中で計算ミスや間違いに気づいて一から解き直すといったことはしていません。→計算問題で必要以上の時間はかかっていないということ)

一通り解答した後は、文章問題(問1〜問35)はマークミス(転記ミス)がないかだけ確認を行い、計算問題は軽く確認だけして15時10分(解答時間としては1時間10分)には退出しました。
(※退室可能後(試験開始60分後)すぐに退席する方もちらほらいらっしゃいました)

私のように途中退室する方も多々いらっしゃいますので、くれぐれも「みんな解くの早い。やばい焦る」などと思って慌てないようにして下さいね。

おまけ:計算問題から先に手をつける人もいるので、変に焦らないように

当然この手の試験の場合、計算過程(プロセス)を忘れてしまわないように、計算問題(問36〜40)から先に手をつける方もいらっしゃいます。
試験開始の合図とともに、周りから電卓を叩く音が結構聞こえてきますので、焦らないように予め心の準備をしておきましょう。そういう意味では知識問題(文章問題)から解くのか、計算問題から解くのかぐらいは事前に決めて試験に臨んだ方が良いかもしれません(周りに惑わされないためにも)。

合格発表(本試験の得点と合格発表までの期間は6週間(42日))

給与計算実務能力検定2級の合格証(合否結果)
運営から送られてきた合格通知(受験番号の末尾2桁は消去しております)

GW期間中ということもあり、気づかずにいて合否通知が届いた日(5月1日)から2日後にメールを開封しました(笑)。

テキストのみの勉強で、テキストに載っている問題も気休め程度の数だったので、「どうだろな?」という不安はありました。かといって、対策講座に25,000円、模擬試験講座に15,000円も出すのはちょっと馬鹿らしいので独学で受験した訳ですが、上記の結果、無事合格しました。

得点が94点ということは、6点分間違ったことになる訳ですが、配点が①知識問題1問 2点(計70点)、② 計算問題1問 6点(計30点)ということを考えると、知識問題を3問分間違ったのだと思います。
(補足:知識問題満点、計算問題1問間違え(6点)というのは試験の手応えから言ってまずあり得ません…)

むしろ、「知識問題35問中3問しか間違えてなかったのかよ!?」って自分自身が驚いています。
正誤を迷った問題は余裕で3問以上あったので、選択肢のチョイスが上手い方向に転がったんでしょう(ラッキー)。

ちなみに、受験日が3月20日(日)で、合格発表が5月1日(日)ですから、試験日から6週間後(42日後)に合格発表されたことになります。
(確かに、試験当日に「合格発表まで約6週間かかります」みたいなことを言っておられました)
42日という日数を見て、産前休業かよ!?と思ったのは私だけではないはずです。

いずれにしろ、久しぶりの資格試験でしたので無事受かってホッとしました。

感想

勉強法、試験対策について

さて、何度も言うようにこの試験を勉強する上で一番厄介なのが「問題集がない点」です。
問題演習が出来ないと言うことは、「どの程度のレベルまで問われるか?」ということが分かりにくくなります。暗記するにしてもメリハリがつけにくいのが難点です。

この辺りを解消する一つの手段として、諸々の有料の対策講座があります。
HPを読む限り、受講者と未受講者との合格率の差は結構顕著(2級の場合、講座受講者の方が約30%ほど合格率が高い。1級に至っては更に!)ですので、どうしても合格したいという方は有料の対策講座に手を出すのも良いかもしれません。
(2級の場合 講座未受講者62.3%/講座受講者91.3%、1級の場合 同41.0%/同77.9%)

とは言え、少しでもお金を節約したいという方は独学しか道はありません。
つまり公式テキストをやり込むということです。

私が勉強している時に考えたことは2つです。

一つ目は「あくまで給与計算検定の試験である」ということです。

公式テキスト内には「給与計算担当者が知っておきたい法律、及び社会保険制度」という内容で2章分ほどスペースが割かれています。社労士試験の場合だと雇用保険(失業保険)の給付日数や国年厚年の支給開始年齢、70歳未満の高額療養費の区分など、結構細かい数字まで聞かれることがあるので、覚えるのに時間がかかり大変でした。

ですが、「給与計算検定」であることを考えると、社労士試験ほど細かい数字を覚える必要はないだろうと思い、細かい数字は割り切ることにしました(ざっくりとしか覚えない)。
むしろ、給与に関する部分はしっかりやっておいて損はないと思います。

2つ目は「配点」です。
出題40問に対して、最後の計算問題5問(問36〜40)は1問6点(合計30点)とかなり高配点です。一方、知識問題は1問2点(合計70点)と言うもの。
「7割以上」の得点獲得が合格基準ですから、計算問題を落とすと結構ダメージが大きいということが分かります。仮に1問計算問題を間違えたとしても6点分ですから、知識問題の3問分に相当すると考えるとやはり痛手です。
また、計算問題に時間を取られて解答時間が足らないなんてことが起きないように、或いは余裕を持って問題に挑むためにも計算問題をスムーズに解けるようにしておくことはMustだと思います。

そうしたことを考えると、「計算問題」に注力するのが無難だといういう結論に至る訳です。
「限られた学習時間の中で」と言うことであれば尚更です。

計算問題を解けるようになるためには、それに付随する知識(割増率や標準報酬月額、平均賃金など)も覚えなければなりませんから、自然と知識問題にも対応できる知識が身についていきます。
もちろん、計算問題に付随する知識だけでは足りませんから、それ以外の部分もテキストで押さえておく必要はありますが…。

私自身は公式テキスト掲載の給与計算の演習問題を「5回」解きました。
実際には4回目ぐらいからほぼ正解するようになりましたので、結果的に5回で済んだだけです。
この回数が多いか少ないかは別にして、正解率が低い方は完璧に解けるようになるまで何度も繰り返しやった方が良いです。5問で配点30点ということを考えると、仮に全問正解できれば、知識問題で残り40点分(35問中20問の正解)取ればいいので、気持ち的にも随分楽になるからです。逆に5問とも不正解となればマイナス30点ですから、一気に合格が遠退いてしまいます。

試験当日の注意点や試験難易度について

週前半(3月14日〜17日)は最高気温20度前後と暖か陽気でしたが、週末(18日〜19日)は天気が崩れ13度前後。
試験当日(3月20日)も雨こそ降りませんでしたが気温は13度前後。試験会場のドアや窓が開いていたこともあり、試験中に「ちょっと肌寒いな」と感じることはありました。ただ、ウィンドブレーカーも持参していたので、いざとなれば着込むだけだったので試験への影響は皆無でした。

ただ、前述したように東京の場合、3月20日(試験当日)は15度前後。3月22日は4度前後と、数日ずれたらガラッと気候が変わっています。こうした可能性もあるので、健康管理や当日の交通情報・状況など色々と注意しておくことに越したことはないでしょう。

試験については、問題を持ち帰られないということもあり、どんな問題が出題されたのかという明言は避けますが(もう、既にうろ覚えということもあります)、個人的にはあまり細かい数値(雇用保険の給付日数など)までは問われなかったなと言う印象です。
といっても、労働時間の原則、36協定の時間数、あとは時効関係とか生計維持要件などある程度の基本的な数値関係は問われていました。

(投稿時点では合格しているかどうか分かっていないので、自分が落ちている可能性もありますが)
人によって覚えている覚えていないはあると思いますが、計算問題も含めて、公式テキストをきちんとやり込んでおけば独学でも十分合格できる試験だと思います。私自身も記憶が曖昧で選択肢に迷う問題が幾つかありましたが(「テキストの内容をきちんと覚えていればもう少し自信を持って解答出来たのに」という問題が幾つかありました)、基本的には「公式テキスト内からの出題である」=「テキストをやり込んで覚え込んでおけば合格可能」という試験だと思います。

来年度(2022年度)も、11月と3月に給与計算検定試験が実施される予定です。
私自身は受験するかどうかは未定です(1級の受験は「11月のみ」なので逃すと一年間待つことになる)。

最後に、本記事が今後「給与計算実務能力検定2級」の受験を考えている方のお役に立てば幸甚です。

この記事を書いている人 - WRITER -
経営コンサルタント(中小企業診断士)、人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)。福岡生まれの熊本育ち。性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© HOP CONSULTING , 2022 All Rights Reserved.