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【書評レビュー】働く君に贈る25の言葉の要約と感想(著:佐々木常夫、おすすめ本・名言)

 
書評「働く君に贈る25の言葉」の表紙一部トリミング
この記事を書いている人 - WRITER -
経営コンサルタント(中小企業診断士)、人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)。福岡生まれの熊本育ち。性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
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書籍情報・購入経緯

【書籍情報】
著書:「働く君に贈る25の言葉」(ポケット・シリーズ)
著者:佐々木常夫(元・東レ経営研究所社長)
値段/発行所:900円(税抜き)/WAVE出版
その他著書:「部下を定時に帰す仕事術」、「そうか、君は課長になったのか。」など多数。

【購入経緯】
サラリーマン時代に当時の社長から薦められて読んだ本で、新入社員の育成に一役買った本。

こんな人におすすめの本

・新入社員や入社3年以内の若手社員
・新入社員の教育担当になった先輩社員

この本を読むことで分かること

・社会人になって知っておくと役立つ仕事の仕方や考え方
・自己中心主義を突き詰めると、利他主義に至る(他人に優しくすることが、巡りめぐって自分の幸せに繋がる)
・自分の運命を受け入れ、その中で努力する

要約

本書は小手先のテクニック等を紹介するのではなく、社会人になったばかりの甥に宛てた手紙という形で、幸せに働き、幸せに生きるためのエッセンスを25の言葉としてまとめてあります。
ここでは、章ごとに幾つかアドバイスを取り上げていますので、良かったら参考にして下さい。

第一章「自分を磨くために働く」

Advice02:「目の前の仕事」に真剣になりなさい。きっと、見えてくるものがある。

さて、いざ就職先が決まっても、その会社や仕事内容が自分に合っているかどうかは実際に働いてみないことには分かりません。
また同時に著者は「会社とは雑用の塊で、仕事の8割は雑務だ」とも述べています。

そうした中であっても、目の前の仕事を一つ一つ、自分なりの工夫をしながらこなしていくことが大切です。そうすることで自分自身が成長し、また後の大きな仕事へと繋がっていくからです。
あなたにとって、第一志望の会社ではないかもしれません。
本当にこの会社で良いのか、自分がやりたいことなのだろうかと迷っているかもしれません。
入社してすぐに辞めるのではなく、まずは「食べるために」といった理由でもいいから、実際に働いてみることです。但し、目の前の仕事には「真剣」に向き合って下さい。真剣にこなすことで、見えてくるものがあるからです。

Advice03:欲を持ちなさい。欲が磨かれて志になる。

また、生きていくうえで「欲」は必要です。
「お金持ちになりたい」「出世したい」「良いヤツ・出来るヤツ」と思われたい。こうした欲は、辛い時に「なにくそ」と立ち直る原動力になるので必要なものです。
ですが、自分本位な欲ばかりでは、そのうち壁にぶつかってしまうでしょう。
その壁を超えるには「欲」ではなく、「この会社を良くしたい、チームを良くしたい、部下の成長を願う」といった「志」が必要になります。
しかし、この「志」は簡単に得られるものではりません。
「志」は壁にぶつかって痛い目にあいながら、つかみ取っていくものだからです。
しかし、「欲」があるからこそ、壁にぶつかることが出来るのです。
壁にぶつかり、自分を磨き、そして「欲」が磨かれいずれ「志」へと変わるのです。「欲」というとあまり良い印象がないかもしれませんが、まずは「欲」を持ちましょう。それがいずれ磨かれ「志」へと変わるはずです。

Advice05:君は人生の主人公だ。何ものにもその座を譲ってはならない。

多くの自己啓発本で触れられる内容ですが、本書でも出来るだけ若いうちに自分にとって大切なものを見極めて、そのために仕事をコントロールするべきだと述べられています。

世間では「ワーク・ライフ・バランス」と言われますが、著者は「ワーク・ライフ・マネジメント」の方が適切ではないかと提言しています。
なぜなら、「バランス」を取るのではなく、必要に応じてコントロールする「マネジメント」が重要だからです。

当然、人生という名の限られたリソースの中で、良いマネジメントを行うためには「自分の人生にとって何が大切か」を明確にし優先順位付けをする必要があります。

第二章「成長角度を最大化する」

Advice07:プアなイノベーションより、優れたイミテーションを。

「仕事がうまくいかないからといって、『能力がない』と考えるのは間違い。上手くいかないのは、『能力』ではなくて『仕事のやり方』の問題だ」という我々凡人にとって凄く心強い言葉が本書には載せられています。

「仕事のやり方」はどうやって学べばいいのか?
それは他人の優れた所を真似れば良いのです。
同時に、神は細部に宿ると言われるように、出来る人というのは細部にまで気を配っています。そうした所迄学び、それを実行する訳です。
勿論、そっくりそのままではなく自分流にアレンジすることをお忘れなく。

私も、自動車ディーラーに勤めていた時は先輩方のセールストークや、振る舞いなどを見て真似していました。ですが、「頭で理解すること」と「実際に出来ること」は別物です。そうした「真似+α(自分なりの工夫)」をお客さんの前で使ってみて自分のものにしていました。まずは、真似てみて、それを試行錯誤しながら、自分のやり方に昇華していくという訳です。
(注:イミテーションとは「模倣・まね」という意味です)

Advice08:仕事で大切なことは、すべて幼い時に学んでいる。

「入社一年目の教科書」の書評の中でも似たようなことを述べていますが、社会の中で仕事をする上で最も重要なことは、人として守らなければならない基本的なことをきちんとやるということは非常に大切です。

・時間を守る
・挨拶をする
・お礼を言う
・間違っていたら謝る
・嘘をつかない
など…

どれも幼い時に教えられたことばかりですが、大人になってもきちんと出来ているかと言われれば、案外出来ていないことが多いです。
こうした「礼儀正しさ」とは、「相手を尊重すること」を意味します。
相手を想いやる優しい心があれば出来ることです。
日々の喧騒の中でも、そうした気持ちと心の余裕を忘れないようにしたいものです。

第三章「仕事の要を知る」

Advice11:「思い込み」は、君を間違った場所へ連れていく。

「思い込み」は時に大きな間違いに繋がります。
例えば、上司に仕事を頼まれた時などです。
「多分こんな感じにやれば良いだろう」といった曖昧さを伴ったままやってしまうと、気づいたときには見当違いな仕事をしてしまっていて無駄になるということもありえます。

こうした「思い込み」を防ぐためには、「何を求められているかを考え、仕事を始める前に聞く」「仕事の途中で聞く(確認する)」といったことを行うことです。

そしてもう一つ大切なことは、事実を正しく掴むことです。
事実には「報告された事実」や「表面的事実」「仮定的事実」「作られた事実」「希望的事実」など様々な事実があります(これは数値にも当てはまることです)。

よくある例でいえば、
営業は「売上が上がらないのは商品が悪いせい」だと言います。
一方で、製造は「うちの商品は良いものだ。悪いのは営業の売り方だ」と言います。それぞれの立ち位置、テリトリーを守るために、都合の良い事実を作り上げてしまうものです。
だからこそ、事実が本当に正しいのか、それを見極める力も必要になります。

Advice12:事の軽重を知る。それが、タイムマネジメントの本質だ。

著者は再三にわたり、「会社の仕事というのは雑務の塊だ」と述べています。
著者が課長時代に課の全ての仕事の重要度を5段階評価したところ、重要度5の仕事などほとんどなく、その多くが重要度2か3の雑務でした。
これは私の実体験を踏まえてもその通りだと思います。日々のルーティン業務などはその典型でしょう。ワクワク心躍る仕事が満ち溢れているということは、ほとんどありません。

「残業の原因と対策〜長時間労働で、体調不良や退職に繋がる前に従業員の職場環境を改善しよう〜」の中でも触れていますが、会社の中を見てみると、「雑務」という重要度の低い仕事に見合わない手間をかけている人がいます。

「仕事とは結果・成果を出すこと」であり、丁寧にやることや、時間をかけてやることではありません。
そもそも、1日8時間、週40時間労働という労働基準法に定める時間的な制限があります。時間以外にも、仕事を行う人間自身にも体力や集中力といった限りがあります。

そうした数々の制限の中で、より良い仕事をしようと思うのであれば、「最小投資」で「最大効果」を求めなければなりません(これは勉強も一緒です)。
つまり、事の軽重に応じて手を抜くべきところは手を抜き、力を入れるべき重要な仕事により労力をかけるというやり方が大切になります。

この「事の軽重の見極め」は非常に重要です。
巷には「仕事術」というタイトルの本が書店に並んでいますが、小手先の仕事術を身に着けたところで仕事が効率化される訳ではありません。なぜなら、全く重要でない仕事をいくら最大の効率でこなしたところで何の意味もないからです。

事の軽重を知ることが、タイムマネジメントに繋がります。
そして、常に「重要な仕事は何か?」を意識して仕事をしなければなりません。

Advice16:せっかく失敗したんだ、生かさなきゃ損だよ。

そもそも、失敗は「悪」ではありません。失敗は、より高い次元に挑戦する時に起きやすいものです。失敗を恐れず挑戦し、失敗したらその原因やその回避方法を必死になって考えます。そして、何度でも挑戦するのです。この繰り返しによってしか、私たちは成功に近づくことはできません。

また、顧客からのクレームや上司や先輩からのミスや間違いの指摘なども、あなたを成長させる良い機会で、むしろ感謝すべき事柄です。
さて、なぜ感謝すべきことなのでしょうか?
「OJT研修とは?やり方・教え方は?マニュアル必要?時間がない、教えない、意味ないはダメ」でも触れていますが、普通の人であれば「怒る・叱る」という行為は、大変大きなエネルギーを消耗します。それに言った方も後味が悪いものです。できることなら怒らせず済ませたいというのが本音です。
(とは言え、最近は身勝手かつ理不尽な言い分や不当な要求をするモンスタークレーマーのような方もいらっしゃるので一概には言えませんが…)

「怒ったり、叱ること」はエネルギーを使うので、出来れば避けたい訳です。
それに人間は相手の多少のミスは見て見ぬふりをしてしまいがちです(自分自身もミスすることがあるので余計そうした心情が働くものです)。

例えば、部下や事務職から書類が回ってきた時に、わざわざミスや間違いを指摘するのは面倒だから、自分の所で修正して次の決裁者に回すなんてことは、働く人であれば良くある光景だと思います。

しかし、あえて口に出しては言わないけれど、相手は冷静にそのミスを見ていて、「また、同じミスしている、何度言っても直らないなぁ」とあなたに対する評価を下げています。そして、最初の頃は指摘していたとしても、何度言っても同じようなことが続けば、いつしかあなたに対する期待はなくなり諦めてしまうでしょう。

だからこそ、あなたに対して怒ってくれる、叱ってくれる人は有難いのです。
あなたのしたミスをやり過ごすことだって出来た。だけど、面倒でもきちっと怒ってくれた、叱ってくれた。これは非常に感謝すべきことです。

こうした背景を若いうちからしっかりと理解していれば、「あの上司は叱ってばっかりで嫌だなぁ」「口うるさい先輩だな」と思うことはないはずです。

むしろ、二度と同じミスをしないことが、その上司や先輩に対する最大の感謝の示し方だと言えます。「叱られるうちが、華!」ということを覚えておきましょう。

第四章「どこまでも真摯であれ」

Advice19:リーダーとは、周りの人を元気にする人

「リーダー」という言葉を聞くと、経営者や部長・課長等の上司を想像すると思います。
ですが、本書では「リーダー」とは、周りの人を元気にする人と定義されています。この定義に従えば、役職や地位といったものは「リーダーシップ」とは本質的には関係のないものであり、上司も部下も、ベテランも新人もない訳です。
どんなところにもリーダーは存在し、誰もがリーダーになることが出来るということです。

リーダーとは一体どんな存在なのか。
それは、その人の存在そのものが、周りの人たちを元気にし、その人がいるだけで、周りの人にも自然とやる気が湧いてくる。そして、「また、この人と一緒に仕事がしたい」と思える、そんな人こそが「リーダー」なのです。

だから、周りの人のやる気を掻き立てることが出来るのであれば、新人であってもリーダーとなりえるのです。

Advice20:信頼こそ最大の援軍。

欧米諸国に比べ、日本企業での仕事は一人で完結する個人戦の仕事は少なく、団体戦がほとんどです。
従って、仕事を効率化したければ、同僚と信頼関係を築かなければなりません。
何故、信頼関係が必要か。
それは、周りの人から信頼されていなければ、自分の頼み事を率先してやってく れはしません。最悪の場合、軽く扱われてそのまま忘れられてしまい放置されるといったこともあり得ます。
相田みつを氏の「奪い合えば足らぬ、分け合えば余る」ではないですが、協力し合えば簡単に終わる仕事を一人で時間をかけてやらざるを得なくなるといった事態すら起こりえる訳です。

また、お互いの信頼関係がなければ、いくら一人ひとりが効率的に仕事を処理したとしても、会社やチーム全体としては乗数的にロスが発生してしまいます。

そこで信頼関係を築くためには、まずは「真摯である」ことが求められます。

・挨拶をする
・与えられた仕事は責任をもってやり遂げる
・仕事でミスしたら謝る
など、人として当たり前のことを誠実に行うということです。

そのためには、「正しい」コミュニケーションと「良質な」コミュニケーションが必要となります。

正しいコミュニケーションを行うには、不明な点や疑問点があれば質問したり確認したり、情報を共有することは勿論のこと、相手にどう伝わったかを意識しておかなければなりません。大切なのは、「あなたが何を言ったかではなく、相手にどう伝わったか」ということです。

良質なコミュニケーションとは、例えば、部下の趣味や特技、興味を持っているものなど仕事だけではなくプライベートな面にも目を向けるということです。
仕事を通じて出会ったとは言え、お互い人間です。時にはビジネスライクな接し方を脱ぎ捨てて、一人の人間として付き合ってみることも大切です。
昔あった社員旅行や社員での運動会というのは、ビジネスライクな付き合いを脱ぎ捨てて、素のお互いを知る良い機会だったのだと思います。

こうしたコミュニケーションのもと、お互いの信頼関係が築きあがれば、素晴らしいパワーを発揮します。信頼し合う関係で結ばれた職場というのは、非常に魅力的であり、そのほとんどが雑務の塊と言われる仕事であっても楽しくこなせるものです。

第五章「とことん自分を大切にしなさい」

Advice24:運命を引き受けなさい。それが生きるということです。

著者は運命について、「運命には自分の意志が入り込む余地はほとんどない。それを受け入れるほかない。しかし、運命の中で改善するための努力をすることはできる」と述べています。また、「運命を受け入れる」ということは諦めるということではなく、逃げずに踏ん張って戦うことを意味します。

自分の運命に愚痴や不満を言っても何ら変わらないのだから、運命を受け入れその中で頑張ることが大切です。

Advice25:人を愛しなさい。それが自分を大切にすることです。

「自己中心主義」とは、自分を大切にしなさいということです。
しかし、自分のことだけを考えなさいという意味ではありません。
人間とは人に愛されることによって、初めて自分を愛することができる存在です。そして、人に愛されるためには、まずこちらが相手を愛さなければなりません。人を大切にすることこそ、自分を大切にすることにつながります。
つまり、「自己中心主義」を突き詰めていくと、「利他主義」にたどり着く訳です。

しかし、人間には「好き嫌い」があるので、実践するのはなかなか難しいことです。しかも、一緒に働く相手は選べないので、嫌いな人であっても避けられません。
では、どうやって嫌いな相手と接するか。それは長所に目を向けることです。長所に目を向けるということは、相手を良く思うことに繋がります。
相手を良く思えば、次第に相手もあなたのことを良く思うものです。
つまり、幸せになりたいのであれば、相手を許し、相手を愛する以外に道はないということです。どんなに理不尽な扱いを受けても、どんなに傷つけられても、私たちはそれでもなお人を愛する努力を捨ててはならないということです。

感想

初めてこの本を読んだのは2015年頃(本書の出版自体は2010年)ですが、5年ほど経った今でも、よく覚えている内容が「2つ」あります(書評を書くにあたって再読しています)。

「今いる職場が最終の職場ではない」という考え方

一つ目は、本書(第三章、Advice17)の「自立した人間になりなさい」に書いてある内容です。
「新入社員(新人・新卒)が読むべきおすすめの本5選。あなたの会社の従業員にも読ませたい!」の記事の中でも触れていますが、「今いる職場が最終の職場ではない」という言葉は、何も転職を薦めているという訳ではなく、「仮に他の会社に転職することになっても通用するスキルを磨いておきなさい」という意味で使われています。

実はサラリーマン時代に、会社説明会の中で先輩社員として就活生との質疑応答の場に出席したことがありますが、まさにこれと同じようなことを就活生に話しました。
「(私は)会社が嫌で辞めたいという訳ではないが、いつ会社を辞めても良い、或いはクビになっても良いという覚悟で働いています。仮にクビになったとしても、どんな会社でも働けるようにスキルや知識などの自己研鑽を心がけていますよ」と。
果たして今から社会に出て働き出そうとする就活生に対して、このような話をするのが良かったのかどうかは分かりませんが、社会に出る前にそうした考え方も知っていて欲しいという親御心みたな思いがあったのも事実です。
(就活生に対してそうした話をする私は、「ひねくれ者」であることは間違いないようです(笑))

「それでもなお」という生き方

この「それでもなお」という言葉は、「それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10か条(著:ケント・M・キース/発行所:早川書房)」という本が由来となっています。
本書内(第一章、Advice04)にもこの10か条が載せられていますが、内容をより深く理解するには、原書を読むべきでしょう(私自身は未読)。

この「それでもなお」とは簡単に言えば、何か障害や壁があったとしても「そこから更にもう一歩踏み出しなさい」ということを意味します。
(「そこから更にもう一歩踏み出す」という言葉から、るろうに剣心の天翔龍閃(あえて左足を踏み出し、抜刀速度をさらに加速させるという飛天御剣龍・最終奥義)を想像してしまった私。漫画好きがバレますね(笑))

本記事を書いている最中に、「サッカー界のスーパースターであるC・ロナウド選手がコロナウィルス対策のため、自身が保有するホテルを病院として無償提供し、そこで従事することとなる医師等の給与も負担する」というニュースが飛び込んできました。
そのニュースを見て、まさに10か条の一つが当てはまるなと感じました。
それは次のようなものです。

何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい

引用:それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10か条(著:ケント・M・キース)

コロナウィルス対策としてこのような声を挙げれば、素晴らしい対応だという声とともに、利己的な動機も疑われてしまいます。
つまり、「人気取り・パフォーマンス・イメージアップのため」といった声です。スーパースターだけに敵(アンチ)も多いと思われるC・ロナウド選手ですから、その声は大きいものです。
ですが、そうした反論(アンチの声)が想定されたとしても、「それでもなお」自分が出来ることをやるという姿勢・意識、行動が本当に素晴らしいなと思います。お金があるからといって誰でもできる行動ではないですし、タトゥーをしない理由と言い、流石だなと思います。

という文章を書いた後、フェイクニュースだったという報道がなされたので、前述の文章は的外れなことを書いているのですが、C・ロナウド選手なら「そういうことをしてもおかしくない」と思わせてくれるフェイクニュースだったので、あえてそのまま載せておきます。
(2020年3月16日時点での報道では、コロナウィルス防止対策の一環として自前のホテルを病院として無償提供する話はデマ(フェイクニュース)のようです)

とりあえず、C・ロナウドの話は一旦横に置いておくとして、本書では、仕事であれ、私生活であれ、こうした「それでもなお」を積み重ねることで人間として成長していくことが出来ると述べています。

何か嫌なこと、困難なことに出合った時に、「それでもなお」と更にもう一歩踏み出せる勇気と強さを持って生きたいものだなと思わせてくれます。

まとめ

本書は「運命を引き受け、人を愛しなさい。それが自分を大切にすることです」という前書きから始まっています。そして、25の言葉の一つ目は「強くなければ仕事はできない。優しくなければ幸せにはなれない。」というものです。

つまり、相手を想いやる優しい心こそが自らが幸せになる唯一の方法だと述べている訳です。

人は不合理で分からず屋でわがままな存在です。
ですが、どんなに理不尽な扱いを受けても、どんなに傷つけられても、私たちはそれでもなお人を愛する努力を捨ててはならないと本書では

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経営コンサルタント(中小企業診断士)、人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)。福岡生まれの熊本育ち。性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
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