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【書評レビュー】スマホ脳のまとめ感想-スマホの影響・症状や予防・改善(回復)方法とは?

 
書評「スマホ脳」の表紙
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人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)、経営コンサルタント(中小企業診断士)。福岡生まれだが熊本育ちのため、性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
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(気が付けば、前回の投稿から一か月ぶりの記事となっていました、汗)

以前、「スマホ気になり見てしまう?やめられず勉強できない?スマホ依存が資格勉強最大の敵(邪魔)」という資格勉強法の記事を投稿しましたが、スマホ等のデジタルデバイスが人間に与える影響を知っておくことは、我々現代人が生きていくうえで非常に有用なことだと思います。

実際、香川県では「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」という子供がゲームやスマホを使う時間を制限する条例が施行され、テレビやネット等で物議を醸したことは記憶に新しいところです。

そこで、今回は、2020年11月に発売されて以降、テレビやニュースなどで取り上げられ注目を集めている「スマホ脳」(著者:アンデシュ・ハンセン)の書評レビュー(まとめと感想)として、スマホの影響等を見てみたいと思います。

書籍情報ー重版出来(じゅうはんしゅったい)、スマホ脳「40万部」突破!

【書籍情報】
著書:「スマホ脳」
著者:アンデシュ・ハンセン(スウェーデン生まれの精神科医)
値段/発行所:980円(税抜き)/新潮新書(株式会社新潮社)
その他著書:「一流の頭脳」(サンマーク出版)

(注:どうでもいい話ですが、「重版出来」の読みは「じゅうはんでき」ではなく、「じゅうはんしゅったい」です)

【必読】こんな人におすすめ!
長時間のスマホ使用で身体に何か影響が出ないのか?と不安になったり心配したことがある方

毎日、使っているスマホ。

人によっては、スマホに表示されたスクリーンタイムが「6時間(1日の4分の1)!」なんて長時間に及んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、手元にスマホが一つあるだけで、その場で色んなことが出来るので、非常に便利なのは間違いありません。

SNSやネットニュース、スマホゲームは勿論、Youtubeやprimeビデオといった動画配信サイトに繋げば、ドラマ、映画、スポーツ、音楽、バラエティと何時間でも時間を費やすことが出来ますので、「ついつい気が付けば何時間も経っていた…」なんて経験は現代人にとっては珍しいことではないでしょう。

ですが、同時に「こんなにスマホ(タブレット端末含む)等を長時間使用していて、身体に何か影響はないのか?」と考えたことはありませんか?

例え、スマホが大好きなヘビーユーザーの方でさえも、一度は「スマホの影響」を危惧したことがあると思います。

そうした「スマホによる影響の有無」が気になる方は、是非本書「スマホ脳」を手に取って読んでみられることをお薦めします。

スマホ利用による影響や症状について

ソーシャルメディアを表示する写真

さて、スマホやタブレット等の利用が人間にどのような影響や症状を生み出しているかを本書の内容をもとに見ていきたいと思います。

精神不調(強い不安や(うつ)

本書ではスクリーンタイム(デジタルデバイスの使用時間)が2時間を超えるとうつのリスクを高めると言及しています。また、一日7時間以上使用する人はスクリーンタイムの短い人とうつと不安の症状が倍も多く見られるとも。

日本でも社会人のメンタルヘルスの問題が社会問題になっていますが、スウェーデンでも心の不調は増加しており、2018年現在100万人近くの成人が、抗うつ剤を服用しているそうです。
この100万人という数値は、スウェーデンの大人の9人に1人以上の割合になるほどの数となっています(スウェーデンの全人口は1,023万人)。

精神不調とスマホとの関係としては、例えば、SNSで他の人の幸せな様子を浴びるように見ることで、孤独感を感じたり幸福感が減少したりします。SNSに挙がっている完璧な写真(幸せそうな写真や体験、同年代の容姿端麗の写真)を見せられることで、ついつい自分と比較してしまい、自信をなくしてしまうなんてこともあるでしょう。
(アイドルやモデルの完璧な容姿を見て、「あの人と比べて、私なんて…」といった感情を抱く方もいるのではないでしょうか)

また、スクリーンタイムが長いということは、必然的に「リアルが減る」ということです。
ここでいう「リアル」とは実際に人に会ったり、、勉強や習い事趣味を満喫したり、運動をしたり(後述参考)といったことです。
当然ながら、SNSやチャット等よりも、本来の人間関係に時間を使うほど(現実に人と会う方)が幸福感が増すのは言うまでもありません。

例えばティーンエイジャーの中にはスクリーンタイムが7時間以上にもなる人もいるそうです。
ですが、一日の時間から睡眠や移動、学校、食事の時間を除けば残りは8~9時間しかない訳ですので、その時間の全てをスマホに費やしている計算になります。
本書では、「スクリーンの時間が長いほどうつになる可能性が高い。一日2時間を超える人は特にリスクが高まる。逆に好影響を与えるのは一日1時間程度の場合」だと述べられていますので、スマホの長時間利用が精神不調に影響を与えている可能性は高いと言えそうです。

睡眠障害(睡眠時間の減少、質の悪化)

ついついスマホやタブレットからアクセスできるコンテンツ(動画やYoutube、SNS、インターネットサイト等)に夢中になりすぎて、就寝時間がいつもより遅くなってしまった、なんて経験は誰しもがお持ちだと思います。

本書によれば、15~24歳で睡眠障害の診断を受けた若者の数は、2007年から5倍にも増えているそうです。
睡眠障害で受診した人の数がぐっと増えたのが2007年からで、2011年にオーバーヒートしたとのこと。
2011年と言えば、インターネットに繋がるスマホが本格的に普及し、子供や若者を含めみんなが手に入れ始めた頃です。

(スマホだけの影響という訳ではありませんが)実際に10年前(2010年頃)と比べて、若者の睡眠時間の減少は顕著で、時間にして1時間も短くなっているそうです。
また、スクリーンの前にいる時間が長いほど不眠になりやすかったり、英国の11~18歳の半数が夜中にもスマホをチェックし、10人に1人は最低10回は確認しているといった研究結果もあるそうです。

PCやスマホ、タブレット端末等が発する「ブルーライト」が脳を目覚めさせるという話は聞いた事があると思いますが、ブルーライトの効果で眠りにつくのが遅くなるばかりか、スマホ等の通知が気になり途中で目が覚めれば、当然眠りの質も落ちてしまいます。(勿論、ブルーライトに対する反応には個人差があります)

こうした結果を踏まえると、スマホやタブレット等の利用が睡眠時間の減少や不眠(睡眠の質の低下)といった睡眠障害に繋がっている可能性は高いと言えそうです。

集中力の低下

「食べてはいけない」と子供に注意しても、目の前にお菓子があれば我慢できずに食べてしまうものです。
このように「何かを我慢すること」は子供に限らずとも存外大変なものです。

同じようにお菓子のような魅力が「スマホ」にもあり、本書ではこんな研究結果が紹介されています。

教室の外にスマホを置いた学生と、スマホをサイレントモードにしてポケットにしまった学生の記憶力と集中力を調査するというもので、結論としては、教室の外にスマホを置いた学生の方が良い結果になったそうです。

この結果を本書では、「ポケットの中のスマホが持つデジタルな魔力を、脳は無意識レベルで感知し、『スマホを無視すること』に知能の処理能力を使ってしまうようだ」と述べています。

もともと、人間は「気が散りやすい」という特徴(本能)があります。
これは狩猟採集時代の頃の生活を想像して頂くと分かりやすいと思います。
当時(サバンナでの生活)は、周囲には危険(猛獣や事故、他人からの攻撃)が溢れていますし、加えて食べ物を探す必要もあるので、周囲に気を配る必要があります。
人類史の99%をそうした生活で過ごしていたので、「周囲に気を配る(気が散りやすい)」という特徴が本能として染みついているという訳です。

ですから、そもそも「気が散りやすい」上に、「スマホを無視すること(触らないようにすること)」にも脳の処理能力を使うことになる為、より一層集中しにくいという二重苦に陥っているとも言えます。

記憶力の低下

「記憶力」に関しては、前述した「集中力」と「睡眠時間」も関係してきます。

本書記載の記憶のメカニズムによれば、

  1. 私たちはまず「何か」に集中する必要があります
  2. 集中することで脳に「これは大事な事だ」と語り掛け、エネルギーを費やす価値、長期記憶を作る価値があるのだと認識させるわけです
  3. そして睡眠中に短期記憶から長期記憶への移動が行われ、眠っている間に脳はその日の出来事からどれを保存して長期記憶を作るかを選り分けています

スマホの影響により、集中力の低下、睡眠時間の減少、睡眠の質の低下が起こっている訳ですから、それらが関係する記憶力(長期記憶)に関しても悪い影響が出てくるのは当然の帰結と言えます。

予防・改善方法

さて、ここまでスマホの影響(精神不調、睡眠障害、集中力記憶力の低下)を述べてきましたが、本書にはこうしたことへの予防・改善方法にも言及しています。

それは、「運動する」という方法です。
本書で紹介されている研究によれば、運動によって、集中できるようになるし、記憶力が高まり、ストレスにも強くなるそうです。

基本的にどんな運動でも脳に良い影響を与えますが、中でも心拍数を上げる運動(息が切れ汗もかく程度のもの)で、週に3回、45分の運動を行うのが最も効果が見込めるそうです。

その他にも、仕事や勉強等以外でのスクリーンタイムの使用を最長でも2時間に留めたり、睡眠への影響を軽減する為、寝室にスマホ等を持ち込まない、或いは電源をOFFにするといったスマホの使用を制限する方法も挙げられています。

おまけ:テレビ番組「世界一受けたい授業」でも取り上げられ話題に!

「スマホ脳」に関してはニュースやテレビなど様々な形で取り上げられていますが、中でも、日本テレビ系バラエティ番組「世界一受けたい授業」の中で取り上げられたことで、話題になったようです。

詳細は、世界的ベストセラー『スマホ脳』から学ぶ!スマホとの正しい付き合い方|世界一受けたい授業|日本テレビ (ntv.co.jp)に譲りますが、番組の中で以下の「3つのしない」を紹介しています。

  1. スマホを寝室に持ち込まない 
  2. スマホを見えるところに置かない
  3. すぐスマホで検索しない

感想

本書「スマホ脳」を読んだ感想を2点だけ。

デジタル端末画面の依存症はクラック(コカイン)に近い

技術雑誌「WIRED」の元編集長・クリス・アンダーソンは「デジタル端末画面の依存症は甘いお菓子とクラック(コカイン)のどちらかに近いかと訊かれれば、クラックに近い」と述べたそうですが、これは非常に言いえて妙です。

(クラック・コカイン:わずかな時間多幸感が得られるが、中毒性/依存症が高い。利用者は(気分が)ハイになるほか、奇妙な振る舞いや、常軌を逸した振る舞い、暴力的な振る舞いをすることもある。その他健康被害(循環器系への問題)も。詳細はWikipedia:「クラック・コカイン」等を参照のこと)

日本人の感覚として「麻薬やコカイン=悪いモノ」というイメージがある一方、「スマホ=悪」というイメージはほとんどありません。その証拠に、スマホは誰もが所持でき、幼い子供でも使っています。

ですが、(著者の本書での主張を信じるならば)スマホの使用、或いは長時間の利用は、精神不調、睡眠障害、集中力・記憶力の低下といった悪影響を与える可能性がある訳です。

確かにスマホはコカインのように違法性や薬物中毒といった悪質な健康被害はないかもしれませんが、先に述べたような影響やスマホが持つコカイン並みの中毒性/依存性の高さも忘れてはならないと思います。

人間が発明した道具(スマホに限らず自動車、銃火器等)は全て使い方、そして使う人次第で善にも悪にもなるものです。「スマホ=悪」という極端なイメージを持つ必要はありませんが、それを使うときに生じるメリット・デメリットもしっかり踏まえた上で上手に使うことが大切になってきます。
間違っても依存性や中毒性に負けて、「スマホに使われる」なんてことのないようにしたいものです。

コロナ禍により、スマホ脳が促進

本書の内容を極論(暴論?)すれば、スマホ等の使い過ぎは良くないので、出来るだけスマホを使用する時間を少なくし、その代わり友人知人に会う時間に使ったり、勉強や運動、趣味(映画鑑賞、楽器の演奏など)などリアルなもののために使うことが、重要だということが分かります。

ですが、2020年1月に日本で初めて新型コロナウィルスの感染が確認されてから、「人との接触を8割減らす」「ステイホーム」「三密回避」といったことが叫ばれるようになったことで、多くの人がリアルでの接触や活動が激減しているのが現状です。(第5波により2021年8月20日以降は13都府県に緊急事態宣言が発出される状況)

ご存じのようにリアル(現実)に関しては、職場でさえも、Zoom等によるリモート出社。両親、友人知人に至ってはなかなか気楽に会える環境ではありません。また、娯楽(買い物、映画、カラオケ、飲み会等)に時間を費やすのも感染リスクを考えるとおいそれとはいかないものがあります(相手を慮れば尚更)。

そうした中、必然的に増えてくるのが、スマホやタブレット端末、或いはゲームといったものに費やす時間だと思います。(家にいてもスマホがあれば時間を潰せますからね)

つまり、スマホから脱却(デジタルデトックス)しようにも、コロナ禍によりスマホ等の利用時間が増えざるを得ない訳です。となれば、本書で指摘されているスマホ等による影響(精神不調、睡眠障害、集中力・記憶力の低下など)がより多くの方に顕在化することとなります。

更には間接的な要因により、スマホ等による影響を増進することもあります。
例えば、コロナ禍により経済活動が低迷しているため、給料(ボーナス)の減少により生活が困窮したり、会社が倒産し職を失うことになれば、金銭的にも精神的にもダメージを負うことになります。
こうしたことがきっかけとなり、精神不調や睡眠障害が更に悪化するといった事態も考えられる訳です。
コロナ禍が精神不調、睡眠障害にどの程度影響を与えているかは分かりませんが(病院にかかりずらいので表面化しずらい…)、影響が全くないとは考えられません。

確かにスマホ等は、家に居ながら外との接点が持てるメリットもありますが、その反面スマホの利用による悪影響(睡眠障害、精神不調等)もある訳ですから、コロナ禍の今はより一層使用に当たっては注意が必要だと思います。

まとめ

さて、タイトルの都合上、スマホの影響とその予防・改善方法に焦点を当てた書評レビューとなっております。

しかし、本書「スマホ脳」には、人間の脳の仕組み(言うなれば人間の本能・特徴)やスマホがいか人間の脳(本能)を上手く刺激しスマホの使用を促しているか、といったことにも言及しています。

また、著者の主張を裏付けるべく、様々な研究とその結果も掲載されていますので、より詳しい内容が知りたい方は本書を一読されてみることをお薦めします。

【本記事のまとめ】
・スマホの影響
(1)精神不調(不安やうつ)
(2)睡眠障害(睡眠時間の減少、質の悪化)
(3)集中力の低下
(4)記憶力の低下(睡眠と集中力も関係)

・予防・改善方法
(1)運動する(週3回×45分、かつ心拍数が上がる運動(息が上がり汗をかく程度)がベスト)
(2)スクリーンタイムを最大で2時間に留める
(3)他、ブルーライトを浴びないように寝室にスマホ等を持ち込まない、或いは電源をOFFにするなど

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人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)、経営コンサルタント(中小企業診断士)。福岡生まれだが熊本育ちのため、性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
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