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【働く前の勉強2】社会人になる前に我慢する覚悟を-謎の職場ルールや自分ルールの押し付け

 
疑問を抱える女性の写真
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人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)、経営コンサルタント(中小企業診断士)。福岡生まれだが熊本育ちのため、性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
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前回投稿した「【働く前の勉強1】0年目社会人になる前に知っておきたい働く基本ルール6-法律(労働法)」という記事の続編です。

厄介なのが職場の謎のローカルルールや自分ルール(マイルール)の押し付け

法律(労働法)の面から述べた働く基本ルールの6つはいずれも、法律という基準(尺度)が存在するため、実情(例えば労働時間や残業代等)と比較することで、ある程度の答え(正解・不正解)を導き出すことができます。

しかし、職場にはそれ以上に厄介なものも存在しています。
それは、職場の(謎の)ローカルルールや個人の自分ルール(マイルール)の押し付けです。

厄介な理由について

職場のローカルルールにしろ、自分ルール(マイルール)の押し付けにしろ、そうしたルールが厄介なのは、時に時代錯誤だったり、理不尽だったり、到底納得できなかったり、中にはモラルに反するものや最悪の場合には法律違反だったりするにも関わらず、ルールの理由や目的がはっきりせずしっかりと説明できないものが多いからです。

憲法や法律など強制力を伴ったもの(ex.罰金・罰則があるもの)に関しては、自ずと「守ろうとする」意識が働くものです。
(現実に、犯罪行為が存在している以上、「全ての人が必ず守る」と言う訳でもありませんが…)

しかし、職場のローカルルールや個人が持つ自分ルール(の押し付け)は、場合によっては易々と受け入れる訳にもいかず、「なぜそうするのか?」「どうしてそれをしなければならないのか?」といった疑問が湧くものです。

やはり納得する為には、それなりの理由や根拠が必要となってきます。
例えば、「斯々然々でこうなっている」「こういう目的と理由があってこのようにしている」といった具合に…。

しかし、昔からこうだからといった「過去からの踏襲」や自分がこうしたいから周りも合わせてくれといった自分勝手なもの、特に理由もないけど何となくこう言う風にやってるから…、といった程度の説明だと、簡単に納得できるものではないでしょう。

特に自分ルール(マイルール)の押し付けの場合は、言うなれば「考え方」と「考え方」のぶつかり合いです。
ポジティブな表現をすれば「個性対個性」ですが、ネガティブな表現だと「自分勝手で(変な)こだわりの押し付け」とも言えます。

日本人かつ社会人である以上、揉め事を起こさないように上手く振る舞う方が多いと思いますが、それでも不承不承だと思います。

また、自分ルールの押し付けだけでも厄介ですが、場合によっては職場に影響力を持つ上司(或いはお局様)などのマイルールが職場全体のルールに取って代わることすらあります。そうした自分ルールが果たして職場全体に良い影響を与えるものなのか、或いは単なるこだわりの押し付けなのかを、しっかりと見極めることも大切です。
(とは言え、説明されたルールを全く疑いの余地なく信じてしまう従業員もいると思いますが…)

職場の謎のローカルルールについて

では実際にどんな職場のローカルルールがあるのかといえば、例えば、

  1. 新入社員は就業開始時間の◯◯分前(ex.30分前)迄には出社しておかなければならない
  2. 例え就業開始時間前であっても、会社で新聞を読んだり、仕事以外のことをしてはいけない
  3. 就業開始時間前に店舗の清掃や開店準備、あるいはラジオ体操がある
  4. 昼食時の電話当番(主に新入社員がやらされる)
  5. 会社の催し物(ex.忘年会、歓迎会)などは若手社員が担当
  6. 上司が「帰っていい」というまで帰れない

といったものが挙げられます。
(中には職場ルールというより、上司や先輩からの個人的な言いがかり(持論・強制)みたいな場合もありますが)

ある程度労働法に詳しい方であれば、一部は違法だったり、朝残業に該当するということをご存知かもしれません。
しかし、そうした職場ルールであってもいまだに厳として存在しています。

その理由を会社側の視点で見れば、長年の慣習故に今更法律的に見てどうなのかを確認しようとしなかったり、そもそも労働法にあまり関心のない会社もあるでしょう。また、知っててなお従業員には正解を知らせず、ルールを運用(運用というより悪用?)している場合もあります。(俗にいう、使用者・労働者間の「情報の非対称性」(リンク先はWikipedia)が表れている)

労働者側の視点で見ても、新入社員として入社した社員などはそもそも労働法を知らない方が多いので、最初に入社した会社のルールをそのままそういうものだと疑いもせず受け入れてしまいがちです。
つまり、会社のルール(職場のルール)=社会のルール(世間のルール)と誤認してしまう訳です。職場のルール内容によっては、労働者を虐げている場合もあり、逆に残業代の未払いや労基署の指導等の対象にもなりうる場合があるので経営者(上司等含む)は注意が必要です。

自分ルール(マイルール)について

自分ルールとは言え、一人が持つ自分ルールだけでも複数あるのが当たり前ですから、職場レベルで考えると「職場にいる人数×複数=∞(無数)」とも言えます。

仮に大雑把に纏めるとすれば、

  1. 他人にまで自分の(細かな)こだわりを押し付ける人
  2. (こだわりを無理に押し付けはしないけど)他者の意見を受け入れない人
  3. 自分のやり方が全て正しいと思っている人

といったものが挙げられます。

例えば、
1.の「他人にまで自分のこだわりを押し付ける人」というのは、完璧主義者や神経質な方のことを指します。
どちらも細かなこだわりを持っていることが言えます。
完璧主義者は自分の仕事はもとより、他者の仕事の質も完璧でないと許せないことが多いです、同時に神経質な方もちょっとした間違いやズレなどが気にかかってそれを指摘することがあります(例えば、文章の表現やエクセル等の数字のズレなど)。
そうしたこだわりが常識の範疇でプラス方面に発揮されている場合は質の高い仕事が期待できます。しかし一方で、他人と協業して仕事をする場合には相手型にも同程度のレベル(質)を求めがちなので、協業相手である同僚や部下等のレベル次第では職場に緊張とストレスをもたらす恐れもあります。

2.の「(こだわりを無理に押し付けはしないけど)他者の意見を受け入れない人」というのは、頑固者や昔ながらの考えを引きずっているような方を言います。
今までにないやり方や考え方を提案すると、「自分たちの時代は・・・」「昔は・・・」「(新しいやり方の提案に対して)今までこうやってきたんだから」「そのやり方は昔やってみたけど、上手くいかなかった」といった具合に反対意見を言ってくる方です。きっと、あなたの会社にも一人はいるはずです。
よく「年の功」とは言いますが、「経験」も上手く昇華し現代に応用しなければ遺物と化しますので、より上位者(経営者や上司等)が上手く説得し組織の活性化を図ることも必要です。

3.の「自分のやり方が全て正しいと思っている人」に関してですが、「自分独自のやり方を他者に強いる」という意味では1.の「他人にまで自分のこだわりを押し付ける人」とそれほど違いはありませんが、独自のやり方が少々行き過ぎているような場合を言います。

実は、「自分のやり方が全て正しいと思っている人」は仕事が出来たり、実績十分の方だったりするのですが、その分、成功体験に引きずられてか自分独自のやり方を曲げないし、それが正しいとも思っています。
実績は確かかもしれませんが、その分、やり方が型破りだったり、その人の持つ人間性(性格や考え方、感性)や社交性・コミュニケーション力だからこそ成り立っているものもあり、簡単に他人には真似できない場合もあるのです。

例えば、日本の芸道・芸術において「守破離」という考え方がありますが、中でも新入社員の場合は「守:基本の型を身に付ける段階」というものが大事になってきます。(守破離に関しては下記関連記事参照)

しかし、仕事を教える側である先輩等が「守破離」の「守」を逸脱し、彼ら(先輩等)独自のやり方を最初から教えるような場合は基礎も固まらないうちに「破:その型を破って応用する段階」や「離:それらに創意工夫を加え、自分独自のものを確立する段階」を学ぶことになってしまいます。
基本の「き」を飛び越えてしまうと、学んだことを身に付けづらいのは勿論、それから先の応用にも繋がりにくいものです。また、自分たちが教える番になった際にも後輩(新入社員等)に上手く教えることができず、その後の人材育成にも影響が出てしまう恐れが出てしまいます。

また、「自分のやり方が全て正しいと思っている人」は実績をあげる過程で、会社の規則を守らなかったり、信義道徳上も疑われるような行為をしていたり(ex.お客さんを口先で上手く丸め込んだり、先輩や新入社員のお客さんを横取りしたり等)と、グレーゾーンを攻めている場合もあります。そうした方のやり方・考え方というのは、周りにも悪い影響を与えることとなり、職場全体の倫理観や規律が失われる可能性もあります。

職場ルール・自分ルールの押し付けへの対策は「我慢する覚悟!?」

納得いかない女性の写真

職場ルールにしろ、自分ルールにしろ、これらの押し付けに関しては、法的・信義則(モラル)上まずいもの以外は、変えようがないというのが正直なところです。

まずもって、相手の言動や考え方を変えることは出来ない訳ですから、受け手である自分の言動なり考え方を変化させるしかありません。

そうした中でのファーストステップがそのルールの成り立ち(目的・意図)を知ることです。

職場ルールに関しては、「なぜそうしているのか」「(もし意味があるものであれば)より効率的な方法はないのか」等を今一度従業員皆で考える機会を持つべきだと思います。

過去には問題がなかったとしても(或いは問題と認識していなくても)、現在の法律に当てはめてみてどうなのか、またモラル上も問題はないのか、といったことも含めてです。

例えば、昔は職場内でのタバコも平気で吸えましたし、結婚や出産を機に寿退社ということも多かったものです。しかし現在では、指定場所以外での喫煙は出来ませんし、出産の場合も育児休業の利用のみならず、男性による育児休業の取得と時代は大きく変わっています。いずれにしろ、時代や働き方に沿った職場ルール作り(ex.コロナ感染防止対策のルール作り)が必要です。

さて、職場ルールより厄介なのが自分ルール(マイルール)の押し付けです。
職場ルールであれば数の力でルールそのものを廃止することもできますが、生憎、自分ルールの適用対象(標的対象)は部内や課内といった上司・部下の上下関係や同僚など範囲も狭く少数となりがちですから、どうこうするのは難しいものがあります。

とは言え、対策へのファーストステップは変わらず自分ルールの成り立ち(目的・意図)を知ることです。

例えば、ある日、挨拶をしても、返事をしてくれない同僚がいたとします。
挨拶した方は、「無視された」「挨拶してくれなかった」と悲しみや苛立ちを感じてしまうかもしれませんが、その同僚がただ単に考え事をしていて気づかなかっただけかもしれませんし、風邪気味で喉が痛くて咄嗟に声を出すことが出来なかったのかもしれません。或いはイヤホンをつけていて気づかなかっただけかもしれません(職場内でイヤホンをつけることはないと思いますが、ランチどきの外出時等なら付けている方もいると思います)。
ですが、こうした相手方の理由を知れば自分の抱いた感情が杞憂だったと思うはずです。

このように相互理解が進めば相手方の自分ルールも受け入れやすくなります。
自分ルールに従って欲しいのであれば、その分しっかり説明する努力が相手方(自分ルールを押し付ける方)にも必要だということです。

とは言え、どうしても納得のいかない職場ルールや自分ルールも存在しますし、時には明文化されず言及もされていないルールを急に持ち出され困惑することもあるでしょう。
そうした場合は、出来るだけポジティブに捉えるか、さらっと受け流すか、我慢するかだと思います。
いずれにしろ、受け手である自分

「世の中は理不尽だ」「世界は理不尽で出来ている」なんて言いますが、それこそ学生にとっては、未知の世界でしょう。
昔と比べ、様々な社会問題(教師によるセクハラや暴力、いじめ、モンスターペアレント等)を背景に、学校内では学生>教師という力関係が出来つつあります。その証拠に、学生が悪いことをしたとしても、叱り方が次第では教師による暴言や暴力としてニュースやSNSに取り上げられることを恐れ、教師がきちんと叱れないことも起きています。
(家庭内の環境や躾は置いておいて)このような力関係で育ったということは、悪く言えば、社会人になるまで「我儘を言えば何でも罷り通る」ような状況に置かれており、その状況に慣れているとも言えます。

しかし、ご存知の通り(?)、社会人ともなればそうはいきません。
例え不満や改善を訴えたとしても、様々な出来ない要因を持ち出され、足蹴にされることがほとんどです。
また同様に自分の有能性を訴えても、実力も実績もない(と思われている)新入社員にいきなり大きな仕事を任されることもありません。

ですから、華やかな(それこそリア充的な)社会人生活や自分の万能感に期待しすぎることのないよう、こうした職場ルールや自分ルールの押し付けといった「社会の理不尽さ」を受け入れる覚悟を予めしておくことも、社会人前の学生には必要なことです。その証拠に会社の採用面接の際に運動部に所属していた学生に一定の評価をするのはこのためとも言えます。

(昔より穏やかになったとは言え)一般的に運動部は先輩後輩の上下の力関係がはっきりしており、「上の言うことは絶対」「理不尽な部活ルールや上からの扱き(言いがかり、しつけ)」といった無茶難題や理不尽に他の学生よりも晒されてきたことが想像できます。そうした経験があれば厳しい社会人生活にも耐えられると考えるからです。
特に昨今メンタルヘルスの問題が企業でも重要視されており、企業側としても「仕事→ストレス→メンタルダウン→休業→復帰・仕事→ストレス→メンタルダウン→休業…」といったことを繰り返す可能性がありそうな従業員の採用は避けたいという思いも強いものです。

まとめ

本記事で述べたように、職場ルールや自分ルールは時に時代錯誤だったり、理不尽だったり、到底納得できなかったり、中にはモラルに反するものや最悪の場合には法律違反だったりするにも関わらず、ルールの理由や目的がはっきりせずしっかりと説明できないものが多く、厄介なものです。

職場ルールにしろ、自分ルールにしろ、相手方の言動や考え方は変えられないというスタンスに立てば、最終的には、そうしたルールを押し付けられる受け手側(自分側)がポジティブに捉える、受け流す、我慢するといった覚悟に辿り着きます。
ですが、その前段階として、各ルールの成り立ち(目的や意図)を正しく把握することで、受け入れることも十分可能だということを忘れないで下さい。

この記事を書いている人 - WRITER -
人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)、経営コンサルタント(中小企業診断士)。福岡生まれだが熊本育ちのため、性格は典型的な「肥後もっこす」。 「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。 また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。 他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
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