【書評】ゼロ秒思考(赤羽雄二)ーメモ書きのやり方ー
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経営コンサルタント(中小企業診断士)、人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)。福岡生まれの熊本育ち。性格は典型的な「肥後もっこす」。
「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。
また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。
他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。
書籍情報
著者:赤羽雄二
(元マッキンゼー。経営戦略の立案、マーケティング、新規事業の立ち上げなど様々なプロジェクトを行う)
書籍:ゼロ秒思考 / 出版社:ダイアモンド社
(他に、『速さは全てを解決する』『ゼロ秒思考[行動編] 即断即決、即実行のためのトレーニング』などがある)
メモ書きのやり方
頭に浮かぶアイデアや疑問を以下の方法でメモ書きする。
(1)A4用紙を横置き。
(2)1件(1テーマ)1ページ。1ページあたり4〜6行。1行あたり20〜30文字。
(3)1ページを1分以内(タイトル(テーマ )、日付含めて)、毎日10ページ書く。
期待される効果
・考え(頭)、感情の整理に役立つ(ストレスの発散にも)。
・暗黙知を形式知化することで整理される。また、整理されることでノウハウとして伝承することにも繋がる。
・メモ書きで深掘りしていくと、結果的にロジックツリーになる(いきなりロジックツリーを作るよりも、メモ書きを使う方が作業が楽)。
メモ書きのポイント
・考えず、思いついた順に書く。まとめようとすると思考が止まる。感じたままメモに吐き出すことで思考が進む。
・メモ書きの際は、オリジナル性を出さず、著者の提案通り素直に実践することが大事。何故なら著者の膨大な経験をもとに作られたものだから(所詮、素人はプロには勝てない)。
・各行短すぎると具体性を書くので20〜30字を意識。
・各行のレベルを統一する。レベル差が生じないようにする(行によって深掘りしてしまわないこと)。
・似たようなテーマであっても、過去のメモは見返さない。新たに書く。
・4、5日続けたところで、5〜10個程度のカテゴリ分けをする(クリアファイルに保存)。
・3ヶ月、6ヶ月のタイミングで日付の古いものからさっと見返す。ただ、日頃見返すことは必要ない。書き出す時点で十分価値があり、2度読み返すことで咀嚼されるから。
・メモを捨てずに取っておくことで、自信に繋がる。
オススメ文具
ボールペン:「PILOT VCORN 直液式水性ボールペン」
カテゴリ別け用テープ:「貼って剥がせる修正テープ(カッター付き)/3M社製カバーアップテープ」
書評
「メモ書き」という一種のツールの紹介なので要約も何もないが、メモ書きのやり方自体は簡単で誰でも実践可能。
マインドマップなどと類似しているので効果も期待できると思う。但し、実際行動に移し継続できるかが鍵(1日10ページメモ書きする)。
結局のところ、「人間の頭は心と切り離せないため、心が乱れるとうまく働かなくなる。」という著者の言葉に尽きる。この解決のための1つの提案として「メモ書き」である。
つまり、現代社会においては、過去のトラウマ、上司からの叱責、自信喪失、組織階層の複雑化などが人間の生産性に影響しているので、「メモ書き」を活用することで頭や心の整理ができ、パフォーマンスの向上に繋がるということ。
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経営コンサルタント(中小企業診断士)、人事・労務コンサルタント(社会保険労務士)。福岡生まれの熊本育ち。性格は典型的な「肥後もっこす」。
「ヒト」と「組織」の問題解決(人材教育・育成や組織変革)を専門とする。
また、商社時代に培った経験から財務・会計にも強く、人事面のみならず財務面からの経営アドバイスも行う。
他にも社会保険労務士、中小企業診断士や行政書士など難関国家資格を含む20個の資格にフルタイムで働きながら1発合格した経験を生かし、資格取得アドバイザーとしても活動中。